劇場公開日 2016年6月17日

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「ヒトラーを選んだ大衆の本質はヒトラーと変わらない」帰ってきたヒトラー 月野沙漠さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ヒトラーを選んだ大衆の本質はヒトラーと変わらない

2016年7月8日
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鑑賞方法:映画館

怖い

知的

笑える

TOHOシネマズららぽーと横浜で2016/07/07に鑑賞。
もっとコテコテのコメディかと思ってたら、割と真面目に作ってあったと思う。
笑えるシーンはそれほど多くない。言葉の壁のせいなのか、細かいネタが伝わりにくかったのかも。ただ、ヒトラー最後の12日間のあの有名なシーンのパロディは笑ったw

街行く人々に国の政治についてヒトラー自らインタビューするシーンがあるのだけど、あれは本当に街頭インタビューしたのかも?なんか仕込みとか演技に見えない人も多かった。

最後の方でヒトラーが、ヒトラーを選ぶ大衆の本質はヒトラーと変わらないと言うシーンがあるのだけど正にその通りで、自分の幸せや権利だけは守りたい、分けあうのは嫌だという心理がある限り、世の中が混沌としてきた時にその心の隙間に入り込むようにヒトラーは帰ってくるのだと思う。
中東のバランスが崩れ移民がヨーロッパに流れ込み、麻薬カルテルによって混乱してるメキシコからアメリカに移民が流入し、アジアでは中国が台頭してきている。この時代にこの映画が作られたのは必然的だったのかも?そう思わさせられた。

月野沙漠