劇場公開日 2016年6月18日

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「混ぜたらキケン!爆笑グラッジ対決!」貞子vs伽椰子 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5混ぜたらキケン!爆笑グラッジ対決!

2016年12月11日
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鑑賞方法:DVD/BD

笑える

単純

「リング」の貞子と「呪怨」の伽椰子が初共演、まさかのガチ対決!
最恐クイーンはどっちだ!?

まあ確かにね、ジャパニーズ・ホラーとは名ばかりの飛び出す超駄作ややってる事は同じ「呪怨」の新シリーズと比べたらマシ。
でもねぇ、頭固い奴と思われてもいいけど、ナンジャコレ感が拭い切れないんだな。

そもそも何でこのお二人を闘わせるのか釈然としない。
二人のヒロインにかけられた呪いを解く為、バケモノにはバケモノを!で消滅し合わせるのは分かるんだけど…
でも、当のお二人にしてみれば、私の獲物を横取りするな…!と随分ご迷惑な作戦。
そんでいよいよお二人の対決。
まずは、貞子さんvs俊雄くん。貞子さんのオーラにさすがの俊雄くんも及び腰。
我が子の仇!とばかりに伽椰子さんがゆっくりと出現!
貞子さんは髪技、伽椰子さんは力技。
もうマジで笑ってしまったよ。
最後はまさかのフ○ージ○ン!
ある意味スゲーぞ、コレ!
この企画を考えた奴もだけど、このオチを考えた奴は天才かバカだ!

二人の呪いの根源にあるのは、呪いを生み出すほどの哀しみ。
それが両者のただ怖いだけじゃなく、身に染みるものがあった。
勿論本作では、そんなものは皆無。
話は真面目に展開するけど、真面目にやればやるほど笑えてくる。

それから、オリジナルとは違う設定にしっくり来ない。
特に貞子。呪いのビデオの内容も全然別物だし、
死の猶予機関が7日から2日へ、せっかちになった貞子さん。
伽椰子はオリジナルをベースにした設定だったけど、
イジメっこを退治してくれる優しい(?)伽椰子さん。
何か、番外編の異種格闘技戦を見ているようだった。

ジャパニーズ・ホラーの例に習い、ヒロインに可愛い所を起用したのはよろしい。
が、残念な事に、「あんたのせいだからね」と実は一番怖いかもしれないヒロインの友達や、胡散臭い虐待霊媒師や、安藤政信とその相棒の棒読み少女ら周りのキャラの方がクセが有りすぎて…。

二大キャラのvsモノの醍醐味は、ワクワク感や待ってました!感。夢のまた夢の悲願の企画である「ゴジラvsガメラ」なんてまさにそう。
本作には決定的なまでにそれが無い。
見る前から分かっていた。
呪いを混ぜたら(色んな意味で)キケンな事は。

近大