リップヴァンウィンクルの花嫁のレビュー・感想・評価
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何を幸せって感じるかで何もかも変わってくる
久々の岩井俊二作品にワクワクし、物凄い朝早くから起きて初日の舞台挨拶後の回に鑑賞。
ユーロスペースが規模がそこまで大きくないのもありますが、満員+階段に座る人も多々。
通路側に座っていたので、異様にギュウギュウ感を感じながら映画を鑑賞。
最初は上映時間が180分という情報を見て、「180分て…3時間( ゚ ρ ゚ )」と心配でしたが、作品を通して2時間にも感じない位。
どこか現実離れしているのに現実感のある世界観。
劇中内で登場するLINEとTwitterの間みたいなサービスが妙にリアル。
「嗚呼、Twitterでこういうつぶやきしてる人いるなぁ」とか思いながら、ちょっと斜めに観ていたものの、どんどん引き込まれ。
綾野剛演じるの安室の胡散臭さと何気に何でも出来るマルチ具合は劇中で「俳優兼何でも屋」が妙に納得できるほどの絶妙ナイスな存在感。
安室のやっている事に腹立ったりするもののなんか憎めないし、正しくも感じたり、安室の波がとにかく凄い。
何でも屋でちょっと働きたくなったりする自分がいて、でも嫌で、でも魅力的に感じたりと、どのシーンを観ても感情が動く映画でした。
ちょいちょいクスクス笑いが散りばめられてて3時間あっという間だった!
取りあえず、観終わった後はCocco~!!!!!!!!て言いたくなる。
にしても上映館もっと多くていいと思いました。
世間知らずが知る世界。
ありがちな話から怒涛の如く転落の一途を辿る主人公のサバイバル
悲(喜)劇というのでこれはいいんだろうか。あっという間に離婚を
されてしまったヒロインはまさかそれが仕組まれていたとも知らず
に突然の変化に流されていく。世間知らずがいきなり放り込まれる
世界を取り仕切る綾野剛が絶品!後半は大笑い(だってあのシーン)
故りりィの姿が頭から離れない。Coccoが台頭してからはどんどん
浮世離れしていくのだが、常に流されつつ相手を恨まぬヒロインの
逞しさを優しく体現した黒木華はお見事。でもやっぱり長いなぁ(^^;
また観たくなる
正直長いんだけど魅せられてしまった。
人生、流され流され流されていく。ふと立ち止まる際の心情の映像の美しさ…
好きすぎてハマる映画ってあるけど、これはそうでもないのに何故かハマる映画。また観たくなるし、たぶん観る度に好きになり評価も上がっていく作品なんだと思う。
幸せとは仮面を並べていく過程に過ぎない
内向的な性格で両親もとうに離婚し、天涯孤独の契約教師・黒木華は、SNSを通じて、ようやく彼氏ができ、愛でたく結婚。
しかし、不遇な人生ゆえに黒木家側に披露宴へ招待する客が皆無。。。
面目躍如のため、サクラを集める派遣会社の社長・綾野剛と知り合いフォローしてもらう始末。。。
船出早々に、暗雲が立ち込めた結婚生活は、案の定、直ぐに破綻。
再び独りぼっちに戻り、泣くじゃくる彼女は、綾野社長が斡旋してくれたサクラ派遣業のバイトで擬似家族を演じて食い繋ぐ。
そんな日々の中、同僚のCoccoと知り合い、交流を深めていくが、彼女には知られざる秘密があった。。。
『ラブレター』『リリィ・シュシュのすべて』etc. 独自の作風を確立している奇才・岩井俊二の久々の最新作だったが、三時間の長丁場がネックで劇場公開時はスルーし、ようやくDVDでダラダラ鑑賞したけど、、、
う~~ん、当たり前やけど、やっぱり長いね。。。
しかも、浮気を巡り、姑を交えた夫婦のイザコザは昼ドラを彷彿とさせるドロ沼模様で辟易してしまう。
でも、クタビれながら最後まで観ちまうのは、岩井俊二ワールドの不思議な魅力である。
結婚式は幸福の頂点を意味する最大のイベントだが、出席して祝福する他人にしてみたら、あの白々しい雰囲気が、如何にも《偽善》を醸し出しており、友人の披露宴に何度か招待される度に、居心地の悪さを覚えて仕方無い。
其処に、ネットのコミュニケーションが絡む事で、更に軽薄さが浮き彫りとなっていく。
残酷と愛しさが気だるくも繊細に交錯する危ういバランスこそ、岩井俊二の描く美しさの真骨頂であり、其の脆い世界の象徴が、友人を演じたCoccoの存在と云えよう。
破天荒で明るいけど、何処か切なく、ひび割れた胸から絶えず狂気が溢れて、何をしでかすか理解できない哀しさ。。。
花と毒、他人と友人との違いとは?家族とは何か?を問うやり場の無いメッセージは、名曲『樹海の糸』を歌っている時とは異なる温度で、観る者の心に乱反射して、居残ってしまった。
人間のハートは繊細で絶えず壊れそうな物で、いつ壊れるか解らず、誰もが不安で仕方無い。
其の焦りをネットやセックスを通じて、確かめては、忘れたがる虚しい生き物が人間である。
束の間の共有を求めて、今、自分が何をできるのか?
私自身も天涯孤独な人間なので、緩やかに今後を突きつけられた様な三時間であった。
では、最後に短歌を一首
『春来れど 仮面並べる 脆い風 白々し笑み もたれて青く』
by全竜
主体性のない女性が、ひとりで歩きだすまで
誰が見てもそう思うだろうが、黒木華がとても可愛い。
まるで黒木華のPVのようなスローの映像と淡い光。
岩井俊二の映画の中の女の子たちは、いつも本当に可愛く魅力的に映る。
それはそれで映画として大きな魅力だけど、そのせいで映画のテーマのようなものが見えづらくなっているようにも思う。
黒木華演じる七海はあまりにも主体性がない。
好きなのかもよく分からない男と、なんとなく結婚する。
どう考えても危ないのに、怪しい男がいるホテルの部屋に入る。
綾野剛演じる安室に言われるまま、謎の仕事に足を踏み入れる。
「いやいやこんな女、世の中生きていけないでしょ」と思っていたが、25歳ぐらいならこんな人もいるかもしれない。
そして実際、次々と酷い目や危険な目に遭う。
その中で様々な出会いと別れを経験し、いっぱい泣き、笑い、彼女は少しだけ強くなり、ひとりで歩きだす。
…とまとめるとありがちだが、場面場面を切り取ると、絵面はかなりエキセントリックだ。
特に、Cocco演じる真白の実家でのシーン。
私は正直、あまりの展開に笑いを圧し殺していたが、隣の男性は泣いてるようだった。
人により全然違う感情の動きが起きるのは、とても健全で良い映画だと思う。
綾野剛の世渡り上手っぷり、表面的なにこやかさと内面の冷たさは印象的だった。ビジネスですんごい困った時にとりあえず「あーなるほど〜」って言う人、いるいるw
あと、数日前に同じ劇場でリリィ・シュシュのすべてを見て、私の中でリリィ・シュシュはCoccoのイメージだったので、同じ監督が彼女を起用したのは勝手に納得感があった。
ストーリーとその見せ方から、本作は黒木華さんのための映画だと思った...
ストーリーとその見せ方から、本作は黒木華さんのための映画だと思ったのですが、もっと魅力的に魅せるやり方があったのではと、思いました。彼女の透明感みたいな美しさが十分表現されていたとは思えませんでした。あと、「岩井ワールド」と呼ばれるものが、この映画にあったのだとしたら、私はそれに浸れませんでしたので、正直ツラい3時間でした。
「クラムポン」「リップヴァンウィンクル」
映画「リップヴァンウィンクルの花嫁」(岩井俊二監督)から。
タイトルに惹かれ観始めたが、180分という長さを感じず、
切ない気持ちが胸を占領して観賞を終えた。
ストーリーから外れてしまうが、ネットの話になると、
どうしても。実名で登録するFacebook以外の「SNS」で使われる、
ネームが気になって仕方がない。
たとえハンドルネームとはいえ、本人にとっては、
ずっと使っていくネットの世界での名前だからこそ、
何も意味がないわけがない、と推察する癖がついているから。
黒木華さん演じる、主人公は「クラムポン」。
木管楽器製作のフランス企業「ビュッフェ・クランポン」か、
氷や氷化した雪の上を歩く際に滑り止めとして靴底に装着する、
金属製の爪が付いた登山用具(アイゼン)の別称である。
なぜその名前を使ったのかは、ちょっとわからない。
また、タイトルになっている「リップ・ヴァン・ウィンクル」は、
Coccoさん演じる「里中真白」さんのハンドルネーム。
これは、アメリカの小説家ワシントン・アーヴィングによる
短編小説、および主人公の名前なのたが・・・。
「主人公にとってはいくらも経っていないのに、
世間ではいつの間にか長い時が過ぎ去っていた」という例えから、
「アメリカ版浦島太郎」と呼ばれているらしい。
アメリカ英語では「時代遅れの人」「眠ってばかりいる人」を
意味する慣用句にもなっている「リップ・ヴァン・ウィンクル」。
これが、ストーリーにどう絡んでいるのか、実に興味深い。
う〜ん・・私には、まだその全容が見えてこない。(汗)
すごく好き。
観たかった作品、やっと観れました。
3時間という長編にも関わらず、あっという間。
完全に引き込まてしまいました。
この世界観好きです。
得体の知れない安室とか、何だか自主性がなくてイライラする七海とか、完全に不思議ちゃんな真白とか……出てくるキャラがいちいち魅力的で、最後まで飽きなかったです。
あり得ないストーリーなのかもしれないけど、孤独とか人と人との関わりとか……生きることの大変さとか……色々考えさせられました。
劇中のクラッシック音楽が妙に心に響く。。
とても印象に残る作品です。
んー、長い。てか長く感じた!! 黒木華さんがえっあっあのそのとオド...
んー、長い。てか長く感じた!!
黒木華さんがえっあっあのそのとオドオドしてるのにイライラ。意思のない弱い世間知らずの主人公。
綾野剛さんがイイヤツなのか悪いヤツなのかハラハラ。上手ですね!!こういう人居そうだし、最後までどっちなんだと疑ってしまいました。でもそこでハラハラさせる必要はあったのだろうか。なんか綾野剛に騙される話かとおもってそっちに意識集中しちゃったらあんま本筋に関係なかった。ちょっと綾野剛を濃く描きすぎた??
全体的に雰囲気よく幻想的に仕上がっていて、黒木華さんの美しさ魅力たっぷりの映像にはなっているんですが、ストーリー的にはちょっとまとまりがなくて長くなりすぎな気が……。ドレスをきて家の中でパーティーするシーン、正直長くて次のシーンまだ?と思ってしまった。coccoに出会うまでが長い。無駄が多い気がする。
前半は世間知らずの主人公がはめられてどんどん落ちていく暗い話かと思いきや後半で全く違う雰囲気に。なんか違和感があるなー。
それとcoccoの死後の黒木華の心中描写が足りないかなーと思いました。なんか、家具選んでるシーンより全然そっちの方が大事じゃない?と思ったんですが……。
まあ長いぶん細かい所も描かれていてナチュラルではあるけどね。好みがあると思うけど、私はちょっと物足りなかったです。
久しぶり岩井俊二監督の作品を見て、なんか物足りない、いろいろ意味わ...
久しぶり岩井俊二監督の作品を見て、なんか物足りない、いろいろ意味わからなかった、でも、映画のスタイルは相変わらず好きだ
岩井俊二監督の映画の主演女優も相変わらず素晴らしいと思う、そんなに綺麗じゃないけど、なんか魅力的な女性だと思う
3時間の映画そんなに長く気がしない、そういえば、面白い映画かも
180分と長い作品なんだけど……
騙されているのか、いないのか、先が見えなくて、見いっちゃった。胡散臭い、綾野剛が最後まで普通何でも屋の人だったのにもちょっと驚き!?何でも屋が、誰と繋がっているのかも見えてこなかった。ただ、七海(黒木華ちゃん)は、成長したな。
おかえりなさい。
大好きな監督の一人。そして、待ちに待った、日本実写映画。本当に映画館で観たかった。観たかった。でも行けなかった。やっと観れました。
岩井俊二監督の空気や映像はしっかり健在で、ところどころの独特のショットに泣きそうになった。
黒木華、綾野剛については合うだろうなぁとは予測してできたものの、coccoについては未知数でした。
とても好きな歌手でしたが、役という面でほどうなんだろうと。杞憂でしたね。素晴らしかった。
満足の一作で、手元にも置いておきたい一本です。
竜宮城からの手土産は悪いものではなかった
日本の長編劇映画としては12年振りとなる(海外作品やドキュメンタリーやアニメを除く)岩井俊二監督作。
…まず、誰もが気になるこのタイトル。
誘われて森の奥で酒盛りをして、酔っ払って寝て起きたら、周りが20年も経っていた…というアメリカ版浦島太郎のような小説の主人公の名。
タイトルの意味は最後には分かるけど直接的と言うより間接的、20年が時も経つファンタジーでも無いけど、何とも不思議な魅力を持った作品。
岩井作品最長の3時間だが、岩井作品を嗜んだ方なら分かる通り、透明感ある映像美とそれにマッチしたクラシック音楽に彩られ、長尺を全く飽きさせない。
本作はもうとにかく、
黒木華ファン、寄ってらっしゃい、見てらっしゃい!
学校の先生、ウェディングドレス、若奥さん、メイド服、笑って、子供のように泣きじゃくって…3時間たっぷり黒木華を堪能。
最近何だかちらほらネット上でアンチ派が増えてるみたいだけど(二階堂ふみもだけど)、ナチュラルな魅力がやっぱり可愛らしいんだな。
話は…
気弱な派遣教員の七海はSNSで知り合った男とそのまま結婚。
結婚式に出席する親族が少なく、何でも屋の安室に代理出席サービスを頼んだ事から…!
岩井監督にはSっ気があるのかと思うくらい、前半はヒロインに降りかかる不幸、不幸、不幸、転落の数々。
生徒にからかわれ…
職を転々…
新婚早々夫に浮気され…
夫の浮気相手の男から関係を迫られ…
姑からキツく当たられ…
住む家も無くし…
ドロドロはしてないけど、薄幸のヒロイン物語。
七海が“平凡な人生”を踏み外す事となったのは言うまでもなく、明らかに胡散臭そうな何でも屋の安室。
世の中、こんな仕事あるんだぁ…と思いながら、その世渡り上手さに感心と言うか呆然とさせられる。
綾野剛が飄々と好演。
この男との出会いはヒロインにとって幸か不幸か。
七海の結婚生活破綻は一応あの人という事になってるけど…。
しかし、七海の“平凡な人生”を大きく変えたのも事実。
安室から紹介された奇妙なバイト。
自分も利用した代理出席サービス、月給100万の住み込みのメイド。
そして、かけがえのない友との出会い。
自由奔放、天真爛漫、その一方人知れず心に闇を抱え…真白を演じたシンガーソングライターのCoccoが圧倒的な印象を残す。
SNSが効果的に使われ、現代社会ならではの繋がり。
某名作アニメや某名作小説好きならニヤリとさせられる遊び心たっぷりのネーミング。
とある業界の事も描かれ、あの人のキャスティングなんて、これはリアルかドキュメンタリーか!?(笑)
(坂○安○は見ておいた方がいいかも?)
心地よさ、陶酔、残酷さ、痛々しさ…。
我々にとっては3時間、ヒロインにとっては奇妙な経験、“不思議な竜宮城”から帰ったヒロインに何か清々しいものを感じさせた。
はじめは微妙
最初らへんは昼ドラみたいで嫌でした
coccoでてきたらへんから世界がくるくるるきらきらして台詞も綺麗で、 よかったです
この映画すきです
coccoがすごいハマリ役
演技してないんじゃないかって思っちゃうくらい
内容は
coccoが余命宣告をうけて一緒に死んでくれる相手がほしい→1000万で綾野剛に依頼→綾野剛が黒木華に目をつける→姑のせいにして黒木華の結婚生活をめちゃくちゃにする→行き場をなくした黒木華は綾野剛を頼る→coccoのもとへ送る→メイド
って内容です
はじめは綾野剛の狙いがわからなさすぎてなんだこの映画…?と思ってました
でも見終わると見て良かったと思いました
綾野剛も悪い人ではなくて、ただ単に依頼を遂行してる感じ
そして黒木華がかわいい!あのふわふわな髪たまらんです!私もあんな髪の毛になりたーい!!!*ଘ(੭*ˊᵕˋ)੭* ੈ✩‧₊˚
黒木華の「3P頑張った?」って台詞が笑っちゃいました。
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