劇場公開日 2016年7月2日

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「瀬戸と内海でセトウツミ」セトウツミ 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0瀬戸と内海でセトウツミ

2024年2月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

喋りだけでも間が持つ2人。
喋りが絶妙、しかも哀感があり切ない。
2016年。監督大森立嗣。
原作漫画は此元和津也。
内海=池松壮亮
瀬戸=菅田将暉
樫本さん=中条あやみ
狂おしいタンゴの調べが全編を貫く。
池松壮亮と菅田将暉の会話の間が絶妙で漫才師のように
可笑しくそして心悲しい。
特に菅田将暉演じる内海には将来に展望も夢もない。
母ちゃがカレーライスを作る。
一回作ると3〜4回は食べ続けるらしく、
「今日はカレーの初日だよ」と、ご馳走感をこめる。
猫の治療代が家庭を圧迫してるらしい。

池松壮亮は25歳位、
菅田将暉は22歳位、
まだ2人とも若手で2人ともこの後実力派として
ブレイクして行く。

17歳の高校2年の瀬戸と内海が河原の石の階段に腰掛けて
ただただ、だべっている。
割と貧しくて猫の病気を原因に両親が離婚しそうな内海。
内海の両親・祖父・飼い猫のみーにゃん・・・と全員出演するが、
瀬戸の家は金持ちで教育熱心としか語られない。
学校一の美人の樫本さんに内海は思いを寄せている。
樫本さんは瀬戸が好きでバレンタインのチョコも
プレゼントしているらしい。
でも瀬戸は一向に頓着せず樫本さんに冷たい。
気の合う男友達とのダベリング・・・
クールに見える瀬戸の思いが内海の誕生日に形なって現れる。
同性の方がラクで分かり合える部分が多かったり、
無駄に思える時間が貴重だった事に、
大人になって気がつく。
そんなセトウツミの空気感が好きだ。

琥珀糖
かせさんさんのコメント
2024年3月10日

せとやないかーいとツッコミたくなる、放課後駄弁りング映画という新機軸。

かせさん