劇場公開日 2016年8月11日

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「バナナマンのふたりがどうしても…」ペット うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5バナナマンのふたりがどうしても…

2023年11月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

日本語吹き替え版で鑑賞。

ここ最近、動物モノのアニメなどが連発され、やや個性に乏しい印象は否めない。
あの、イルミネーション(ミニオンズの)が製作した…が、まくら言葉について宣伝されているところも、内容ではいまいちアピール不足だという宣伝側の思惑が見え隠れする。

犬が主人公のアニメでは『ボルト』なんてあったし、『ズートピア』も記憶に新しいところ。

犬という動物の性質上、どうしても「人間」の存在無しにストーリーを語るのが難しい。(ズートピアには人間とその周辺のペット系のキャラクターは存在しなかった)『ボルト』では、映画の主人公を演じる役者犬が、本当に自分に超能力があると信じている勘違い犬だったことからおこる悲喜劇をストーリーにしたもの。飼い主の少女と不幸にして離れ離れになってしまい、偶然出会った仲間たちとともに冒険を繰り広げ、少女に再会するまでの展開は驚くほどに似ている。

それでも、主人がいない野放しの状態のペットたちがやりたい放題に暴れる様子は、期待通りの面白さで笑える。動物たちが人間のテクノロジーを器用に使いこなしている様子が、これまた公開時期がかぶってしまった『ファインディング・ドリー』と同じ様な展開で、鍵を開けたり、冷蔵庫のものを勝手に盗み食いしたり、挙げ句は車の運転をしたりと、デジャブを見ているようだった。

ちょっと残念だったのは、深夜のラジオでもおなじみのバナナマンの二人が吹き替えを担当していたことだ。すごく上手なのだけど、普段からあの声を聞きなれているだけに、どうしても実物の設楽さん、日村さんの姿が見えてしまう。
その点、山寺宏一さんなんか、その姿をテレビでもお見かけするのに、吹き替えでは、その役にハマリきっているのでさすがプロだなと思いました。

2016.8.12

うそつきカモメ