ぼくのまち

劇場公開日:

ぼくのまち

解説

独学して映像制作を始め、その作品が海外の映画祭で高い注目を集めているアニメーション映像作家・中村智道が2007年に発表した初監督作。美術学校にも行かず独学で絵を描いていた中村監督が、パソコンを手にしてから2年をかけて制作した短編作品。作家性や芸術性、創造性の高い映像が集まるイメージフォーラム・フェスティバルで上映され、奨励賞を受賞したことをきっかけに、カナダのバンクーバー国際映画祭、カルガリー国際映画祭、ドイツのオーバーハウゼン国際短編映画祭などに正式出品。15年、東京・下北沢トリウッドにて「孤高の天才・中村智道の世界」と題し、本作と「蟻」「天使モドキ」の3作品で日本国内初劇場公開。

2007年製作/17分/日本
劇場公開日:2015年8月8日

スタッフ・キャスト

監督
音楽
上山朋子
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(C)Tomomichi Nakamura

映画レビュー

3.5二次元に感じる広大な空間

2015年8月10日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

平面的描写に終始し、しかも映像表面には常にマチエールのようなものがちらついているので、完全なる二次元であることを主張しているにも関わらず、最終的には茫漠とした空間を感じてしまった。 展開されるイメージは、日本人が持ってイルであろうトラウマと言うべきものなのだろうか、映像で常に見せられるあらゆる戦争、よく知っている戦争、しかしどの戦争も全く知り得ていない・・・戦争は全く知らずとも、その恐怖や嫌悪たるや凄まじいもの、とはいえ本当のそれを知らないが故に自分の中にある憎むべき戦争は常に無味簡素、これがどこまでも続いた場合、またあの憎むべき愚行は繰り返されてしまうのであろうか・・・ 人それぞれ、あらゆる想像がかき立てられることだろう。

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