劇場公開日 2016年4月29日

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「いろいろな意味で、奇跡の一本。」テラフォーマーズ 好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0いろいろな意味で、奇跡の一本。

2016年5月8日
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鑑賞方法:映画館

笑える

単純

俳優・演技・メイク・衣装・脚本・演出全てがポンコツ過ぎて、ギャグ映画として楽しめた一本。

ここまでやられると逆に日本映画ってスゲェ!と思うし、確かに三池監督にしか撮れないよなこれは、と納得してしまう。
いや、誰がこれにOKを出して公開されることになったのだろう?

まずキャスト全員日本人、という時点で原作の面白さを7割殺す暴挙。→無理にそれで実写映画化する必要はあったのか。
未来の日本の世界観の改変。→百歩譲って目を瞑ろうにも、社会的に退化した挙句凡百なサイバーパンクに逃げたのには涙も出ない。
キャスティング→伊藤英明氏がオッサン過ぎて(アネックス時の話ならまだ合うのだが)、娘と呼べる歳の武井氏にタメ口きかれているのに辟易するところから始まり、もういいよ凜子氏までとにかく違和感たっぷり(個人的には山田孝之氏以外オールアウト)。
演技→当然コレだけ雁首そろえてるのにごく一部を除いてそんなものは無く。(伊藤氏はこんなに酷かったのか?)
メイク→兎にも角にも小栗氏、ご自身で「おかしい!ありえない!」と言いましょう。
他にも縫い目の見える実用性を無視して「とりあえず原作みたくしてみた」衣装、リアルさを彼方へ置き去ったコスプレレベルの特殊メイク、他にも挙げ始めたら論文並みの長さになるのでここで止めておくが、まぁとにかく全てが酷い。
そんな全編ツッコミ所で構成された軌跡の一本が、怒り狂うことなく最後まで(それなりだが)笑って楽しめたのは…

三池マジック、ということなのだろうな。
監督、やはりあなたは凄い方です。

原作やマトモな物を期待して行くと激怒間違いなし。
「三池監督が撮った『仮面ライダー』」だと思って行くのが正解な作品。
園児が観る物だと思えば、大概は許せて楽しめるので。
むしろ人体改造や悲壮感の無い昨今のチャラいライダー物よりは面白いかもな…

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