「ちょっとフィクションが過ぎるのでは?」杉原千畝 スギハラチウネ joun763さんの映画レビュー(感想・評価)
ちょっとフィクションが過ぎるのでは?
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宣伝にもあったように、「誰も知らなかった杉原千畝」ではありましたが、外交官よりも諜報員がメインであったような描かれ方や、日本の戦争の結果を予測していた、などはちょっと虚構が過ぎ、かえって本来の杉原千畝さんの姿から遠ざかっているように思います。
それよりも、腱鞘炎になりながらもビザ発給を続けた事、ビザを2139枚発給した時点で記録を止めてしまった事(つまり、それ以上に多くの人命が助かった可能性が高い)、列車の中でもビザの発給を続け、列車が出発した時は群衆に向かった謝罪の言葉を述べた事など、史実として残っている話を描かなかったのは、なぜなんでしょう?
1番の名シーンになるはずのビザ発給の場面に、緊迫感が全く感じられないのも頂けません。
この作品で杉原千畝さんを初めて知った人は、これが杉原さんの本当の姿とは、思って欲しく無いですね。
それなのに、題字は「杉原千畝」そのままとは…。
色々な意味で、ちょっと残念な作品でした…。
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