劇場公開日 2015年9月4日

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「誰だって1人じゃない。人の温かさを知る、爽やかな感動作。」ヴィンセントが教えてくれたこと 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5誰だって1人じゃない。人の温かさを知る、爽やかな感動作。

2015年9月5日
PCから投稿

泣ける

笑える

悲しい

【賛否両論チェック】
賛:他人からは理解されないヴィンセントの良い一面を、オリヴァーがちゃんと知って、成長していく様子が印象的。コミカルでありつつも、感動を誘う。
否:主人公の人柄は、言わずものがな好みが分かれるところで、感動出来るかは人によって大きく異なりそう。

 原題は「セント・ヴィンセント」ですが、その理由は物語が後半へ進むにつれて実感することが出来ます。一見すると、性格はひねくれていて、自分のことしか考えていないように見えるヴィンセント。しかし実はそんな彼にも、かけがえのない大切な人がいたり、思いもよらない優しい一面があったりします。そんな彼の本当の姿が、純粋な少年の心にちゃんと伝わっているのがステキです。ヴィンセントとの出逢いがきっかけとなって、オリヴァーの人間性が着実に変わっていく様子に、胸が熱くなります。
 決して褒められた生き方ではなくても、時として誰かを助けたり、誰かにとって救いになったり出来る。そんな生き様をヴィンセントが体現しています。
「こんな大人になりたい!!」
思わずそう感じてしまいます(笑)。
 クスッと笑ってホロリと泣けるヒューマンドラマです。是非劇場でご覧下さい。

映画コーディネーター・門倉カド