劇場公開日 2015年4月10日

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「誰もマネすることのできない新しい映画」バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) TAKUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0誰もマネすることのできない新しい映画

2015年7月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

面白い面白くないは、とりあえず置いておいて。芸術作品としてずば抜けている。冒頭・終盤を除いて、120分弱の間、1度もカメラが切れない(ように見える)のだ。本当に切れない。それなのに時間はしっかりと進んでいく、不思議さ。そんな映像を実現したのは、手堅い演出とそれをこなした演技陣の凄すぎる仕事っぷり。そんな中で流れる音楽や音もとても良い。それら全てがひっついて、とんでもない芸術作品に仕上がった。やたらと鏡に映るシーンが多いのはなにか秘密があるのだろうか。アカデミー受賞式でも司会者がその格好になって話題となった、パンツ一丁のシーン。こっちが期待してるからというのもあるが、散々引きつけて焦らしてからの解禁!って感じ。だからこそ館内「待ってました」と言わんばかりで、笑が起こり、あれは名シーンとなるであろう。ストーリーとしては地味極まりなくなんとも言えない。可もなく不可もなくって感じ。バードマン自体もそこまで何かするわけでもなく、やはり地味だ。それでも、あのワンカットは必見の価値あり。それだけで、とてつもなく面白いことになっている。カメラは『ゼロ・グラビティ』のエマニュエル・ルベツキ。今後どんな映像を見せてくれるのか大いに期待。監督は『バベル』や『21g』のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ。時間軸がバラバラで観終わって繋がる手法だったが、今回はワンカットの全く違った映画を提供してくれた。

TAKU