劇場公開日 2015年8月28日

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「見事に振り切った、アメリカンおバカムービー!」テッド2 年間100本を劇場で観るシネオさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0見事に振り切った、アメリカンおバカムービー!

2015年9月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

前作と比べると、設定説明がない分、
もうおバカな
アメリカンギャグのオンパレード。

下品すぎる(笑)下ネタは止まらないし、
ゲイやハッパは随所に出てくるし、
嫌いな人は辛いけど、
好きな人はたまらない。

80年代からのアメリカ映画やバラエティ番組、
スポーツがわかってる40代以上なら、
ゲラゲラ笑っぱなしだよ。

こういう映画では鉄板だけど、
昔大人気で今忘れ去られた人が、
うじゃうじゃでてくる。
フラッシュゴードンの
サム・J・ジョーンズもサイコー。
亡くなった俳優や犯罪者まで
ガンガンいじるのは、
ちょっとやりすぎだけど。

クッソかっけー!クッソおもしれー!
クッソかわいいじゃん!
まるでガキのように口が悪いテッドとジョンが、
絶妙のテンポなのもいちいち楽しい。

いいレイヤーの脇役も、素敵。
モーガン・フリーマン、
デニス・ヘイスバート、
はさすがの存在感。
リーアム・ニーソンの、
贅沢な使い方には笑った。

コミケのアメキャラ総登場は、
お腹を抱えるよ。
監督のこだわりも、
随所にちりばめられている。

ストーリーの軸は、きちんと人権のお話。
ルーツのキンタクンテが随所に織り込まれて、
黒人差別と対比しているよう。
そんなプロットも、
これでもかと繰り込まれるギャグで、
ズタズタに。
あっちこっちと散らばるので、
途中からストーリーなんかどうでも良くなる。
最後はちょっといい話なのに、
もう 苦笑するしかない。

そこさえ目をつむれば、
オトナがオバカな時間を楽しむのには、
バッチリの映画。
ただし若者カップルは、
微妙な空気になりそう。
狙いじゃなきゃ
やめたほうがいいかもね(笑)

年間100本を劇場で観るシネオ