シュトルム・ウント・ドランクッのレビュー・感想・評価
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酷い
とにかく酷かった。
映画館で観たのはずいぶん昔の話なので、うろ覚えの所を思い出しながら書いていますが、
これほど酷い映画にお目にかかれる機会はそうはない。
開演前にトークショーがあったんですが話す内容も全く決めてなかったらしく、肝心の監督がほとんど喋らなくて、ポスターの宇野亜喜良画伯が中心に、居酒屋で勝手にやれよという感じの、本当にとりとめのない雑談を延々30分。もうこの時点で苦痛。
映画の中身。まずキャスティングについて。
ヒロインがどう見ても年増(実際アラフォーだったらしい)。
白髪頭で肝斑が浮いてどう見ても70過ぎにしか見えない(実際は60代)あがた森魚に、ランドセルを背負った弟はいくら何でも無理だろう。
ロケーションについて。
現代的な風景が映らない場所を探してそこしかなかったんだろうが、どこかの山奥の草ぼうぼうの原っぱと廃屋のような建物で話が進んでいく。最初『ギロチン社』って連合赤軍のように山奥に潜伏して活動してるのかと思ったら全然そんなことはなくて、それが東京の街中のシーンなんだと。
で、その湖のほとりの草ぼうぼうの原っぱに、TSUTAYAの隅の棚の一番下に置かれてそうな『効果音全集』からとったのが丸わかりの馬の声や馬車の音をてきとうに乗っけて、それで都会の表現なんだって。
ストーリーについて。
後半の、『ギロチン社』のメンバーがなぜか現代のライブハウスに集まって演奏を楽しむシーンがあって、そもそも意味不明。
演奏が佳境に入って、急に場面が切り替わって突然静かになって、この後何か重要なシーンかと思ったら全然そんなことはなくて、また演奏を始める。
で、また急に場面が切り替えわって静かになる。それが3度目にもなれば、結局これを撮った監督はシーンのつなぎ目にBGMをフェードアウトするっていうその程度の事も知らないんだと思うようになった。
本当に見るのが苦痛だった。
『死霊の盆踊り』とかマジモノのZ級映画は見る勇気はありませんが、それに近い体験ができる作品だと思います。
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