劇場公開日 2016年2月6日

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「ありがちな題材に新しい見地で切り込んだ作品」マギー R41さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ありがちな題材に新しい見地で切り込んだ作品

2023年12月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

怖い

名前は違うが、これもまたゾンビ映画である。
しかし、ゾンビから逃げるというお決まりのものはなく、
ゾンビになった家族への愛が描かれている。
感染したらすぐにゾンビになるのではなく、感染後数週間でゾンビ化するという設定にしている点も、そうなるまでの期間をどのように向き合うのかということを描いている。
親友は法を犯してまでゾンビ化した娘を匿い続け、その結果父も感染した。
主人公のシュワちゃんは、そんな友人と娘を猟銃で撃ち殺し、
どうして警察に報告しなかったんだと嘆く。
後日、奥さんがやってきてシュワちゃんに銃を向けながら、二人を撃った場所まで案内させる。
感染しているシュワちゃんの娘マギーが、次第にゾンビ化してゆく過程で、
シュワちゃんは、親友がなぜ最後まで匿ったのかよく理解できるようになる。
やがてマギーは人間の心を失なってしまう直前まで、シュワちゃんは猟銃を持ったまま何も出来ない。
娘を思う気持ちがこの作品の題名になっているのだ。

R41