劇場公開日 2014年8月9日

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「ステイサムくんだってたまにはあたたかーい」バトルフロント つとみさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ステイサムくんだってたまにはあたたかーい

2024年1月6日
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鑑賞方法:DVD/BD

シルヴェスター・スタローンはロッキーとかランボーとか、最近だとエクスペンダブルズとかのアクション俳優として有名だけど、彼の本当の才能は脚本にある。
奇抜だったり複雑だったりどんでん返しみたいなものはないけれど、明確なメッセージを一つ、ストレートでシンプルに伝える力強さがあるよね。まあ大体、家族の愛の話なことが多いけどね。
今回の「バトルフロント」も、そんなスタローンの優しさと愛に溢れた脚本だったと思う。

それで、今作で新たに気付いたんだけど、スタローン脚本の登場人物はキャラクターの造形が深いなと思った。
ちょっとしたエピソードとか何気ない会話や仕草なんかで、ああ、この人物はこんな人なんだなと思わせてくれる。
その性格がキャラクターの行動に整合性を持たせてストーリーをスムーズに進めてくれるのだと思った。
例えば、今回のいじめっ子の父親は、学はないけどバカじゃない、強がっているけど暴力的ではなく気弱、家族は愛している。出番は少ないけどこんな感じに、作中で描かれていないことまで想像できるほどに分かりやすい。
これもスタローン脚本の魅力の一つで、愛すべきキャラクターが生まれやすい理由なんだろうなと思った。

さて、本作「バトルフロント」では、スタローン脚本の温かさに、ジェイソン・ステイサムという、どちらかと言えば刺激物系の男をキャスティングして、危険な香りを漂わせながらも弾けるまろやかさみたいな、味のあるアクション映画に仕上げたと思うね。
いつもの無双するステイサム君に変わりはなかったけど、娘の存在が彼の無敵感を薄めていたよね。それにアクションの量も質も控えめだった。それが物足りなさの原因って人もいるだろうけど、今回に限っていえば程よいバランスだったと思うな。

突き抜けて面白いってわけではないけど、こんなあったけぇアクション映画もいいと思うね。

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つとみ