劇場公開日 2014年3月15日

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「理解が難しい。」あなたを抱きしめる日まで 光陽さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0理解が難しい。

2023年5月23日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

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光陽
光陽さんのコメント
2023年5月24日

きりんさん、コメントどうもありがとうございます!
最近公開だと「聖地には蜘蛛が巣をはる」など、宗教の闇を描いた作品を観ると怒りを感じます。すべての宗教が悪いわけではないのでしょうけれど。

光陽
きりんさんのコメント
2023年5月24日

日本でも、神社や寺の掟が人命よりも優先され、その伝統に従わない村民・国民は村八分にされ非国民と呼ばれて迫害されていましたから、
洋の東西を問わず宗教の強権と、宗教を信じさせられる庶民の悲哀は、まったくおんなじなんですね。

きりん
きりんさんのコメント
2023年5月24日

共感ありがとうございました。

ざっと解説しますね

宗教が絶対的に人間を縛っていた頃のむごい有様を描いた作品でした。
古いキリスト教会の教会体質は「罪と穢れを裁くこと」に重きを置いていたのですね。
そしてフィロミナ自身も婚外子を産んでしまったことを当時のカトリック教会の規範どっぷりに「許されない自分の罪」と認識していたのだと思います。
それ故自分こそ最大の罪人だと信じているフィロミナは赤子を取り上げて自分たち母子を引き離した教会からの裁きを正しいものとして受け入れ、
当然シスターへの恨みも自分の懺悔の心と相殺されて、シスターを許すどころかシスターに感謝する様相になってしまったのだと思います。

今でこそ宗教批判は世の中では当たり前となり、教会の横暴や反倫理の行為は糾弾される時代になりましたが、まだあの頃は教会だけが正義だと信じてその“判決”に従順だったひとりの“愚かな女”の悲劇を
教会批判と重ねて、この映画は題材にして えぐったのだと思います。

きりん