劇場公開日 2014年4月19日

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「【陰鬱なる生活を過ごす北海道の炭鉱近くの町で生きる若者達の姿をリアリティ感溢れる映像で描き出した作品。原作者の思いを映像化した呉美保監督のセンスと、応えた俳優陣の演技が秀逸なる作品である。】」そこのみにて光輝く NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【陰鬱なる生活を過ごす北海道の炭鉱近くの町で生きる若者達の姿をリアリティ感溢れる映像で描き出した作品。原作者の思いを映像化した呉美保監督のセンスと、応えた俳優陣の演技が秀逸なる作品である。】

2023年2月5日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

難しい

幸せ

■函館で何もせずに生活していた達夫(綾野剛)は、気が荒いもののフレンドリーな青年・拓児(菅田将暉)と親しくなり、彼の住むバラックの家で姉・千夏(池脇千鶴)を紹介される。
 達夫と千夏は惹かれ合うようになり、ついに2人は結ばれる。
 ところがある日、達夫は千夏の老いた父への衝撃的な事実を知る。

◆感想

・前半は、何とも救いようがない物語である。
 今作の原作を記した生前には文学界に歯牙にも掛けられなかった故に自死した、故、佐藤泰志氏の無念なる思いが伝わって来るようである。
ー だが、佐藤氏の想いは、函館を舞台にした映画化された数々の作品に昇華されている。-

・今作の魅力は観れば分かるが、当時体脂肪率一桁代の身体をキープしていた綾野剛さんの落盤事故に対する哀しみを堪えた抑制した演技と、池脇千鶴さんの身体を張った演技に尽きると思う。

・更に言えば、当時は若手俳優だった菅田将暉さんの狂言回しにも似た演技が今作に与えたアクセントであろう。

<佐藤泰志氏の無念なる思いを見事に映像化した呉美保監督のセンスと、それに応えた俳優陣の演技が秀逸なる作品である。
 頭を垂れて鑑賞すべき映画であると思った作品である。>

NOBU
rin*さんのコメント
2023年2月6日

NOBUさん、嬉しいコメントありがとうございます!
この作品、私が映画鑑賞にハマり始めた頃にテアトル新宿の看板に惚れて飛び込みで観たので、とても想い入れがあります。
綾野剛も菅田将暉も全然知らなくて、池脇千鶴だけ知ってたくらいで、ストーリーと映像と、あと若い俳優さん達の演技力に圧倒されて帰ったのを覚えています。希望と絶望にまみれた愛の話。。
感情ぐちゃぐちゃになりたい時に今でもよく観ます。

rin*
talismanさんのコメント
2023年2月5日

泣けて泣けて

talisman