劇場公開日 2013年11月30日

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「「トワイライト」のバッタもん」ビューティフル・クリーチャーズ 光と闇に選ばれし者 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0「トワイライト」のバッタもん

2017年2月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

単純

「トワイライト」路線を狙ったYA小説を映画化したファンタジー×アクション×青春ラブストーリーだが、どうも面白味に欠ける。
まず、話の中身がなかなか伝わって来なかった。
とりあえずまとめると…
田舎町に暮らす高校生のイーサンの通う学校に、何処か謎めいた少女リーナが転校してくる。
いつしか親しくなり惹かれ合うが、実は彼女は魔術師の一族。
そして彼女は16歳の誕生日に、自分では決められぬ“光”と“闇”のどちらかに堕ちる運命が定められており、そんな彼女を闇に堕ちた母の魔の手が迫る…というもの。
「トワイライト」の男女逆転といった設定ながら、少女は運命に翻弄され、青年が守ろうとする構図は似通っている。
この手のYA小説の映画化は日本の少女漫画の実写と同じく若手女優を見るのが楽しみの一つで、本作のリーナ役の女優も魅力的だが、コミカルなイーサン役の俳優の方が気に入った。
しかしながら、ヒットしたらシリーズ化を狙っていた為か、話はスローテンポ。
ダラダラと続き、一応魔術や呪いの世界なのに、これと言って見せ場となるようなVFXシーンやアクション・シーンも乏しい。
サスペンスやミステリー的な要素もいまいちで、ロマンチックなシーンはあるが「トワイライト」ほどではなく、何を楽しみに見たらいいか、最後まで惹かれるものが無かった。
オスカー俳優ジェレミー・アイアンズ、オスカー女優エマ・トンプソン、今年オスカーを受賞するであろうヴィオラ・デイヴィス、脇を固めたせっかくの実力派も勿体無い。

近大