劇場公開日 2014年2月7日

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「天才でも凡作な場合もある」スノーピアサー BQGMANさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5天才でも凡作な場合もある

2014年2月23日
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難しい

ポン・ジュノ作品だけにかなり期待して劇場に足を運びました。が、残念。
これまで監督が手掛けた長編作品の中で、唯一楽しめなかった。間違いなく凡作。

舞台となる列車は、ノアの箱舟であり、人間社会の縮図なんだけど、、そもそも走り続ける意味は?
例えば、マグロのように泳ぎ続けなければ死んでしまう、と言ったような理由付けがまったくない。いったいどんな仕組みで走り続けられるのか? その根拠も原動力の説明も一切無し。言及していたのは、水とプロテイン、あと暖房? くらい。少なくとも走り続ける意味・理由くらいは欲しいですよ。
で、韓国作品のウリである残酷描写やアクションにもキレが無い。

一方、キャスティングは悪くないと思う。グエムル以来のあの親子共演あり、初代ロボコップも登場します。ただ個々の演技にアラはないと思うけど、ぜんぜん引き込まれない…これはいったい何なんだろう。
でも、やっぱり設定に無理があると思う。列車は車体そのものも大事だけど、軌道の維持管理も同じくらい重要なんで…。そんな大切な線路については無頓着というか完全に無視を決め込む時点で失敗確定。
とはいえ、失敗作は今のところこれ一本だけなので、これに懲りず次回作に期待します。

BQGMAN