劇場公開日 2013年10月19日

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ブロークンシティ : 特集

2013年10月7日更新

“本物志向”の映画ファンは、何を基準に映画の“質”を見極めているか──
それは、“ラッセル・クロウが出演しているか否か”だ!

映画の“質”を判断する重要な要素とは何か? 映画ファンなら気になるその答えは「ラッセル・クロウが出演しているか否か」。そのクロウが出演する最新サスペンス「ブロークンシティ」が10月19日より全国公開。ニューヨークを舞台に、腐敗した巨大権力に迫るクライム・サスペンスで、今度はどんな演技を披露するのか!?

作品クオリティを“保証”する俳優=クロウ(右)が、マーク・ウォールバーグ(左)と初対決!
作品クオリティを“保証”する俳優=クロウ(右)が、マーク・ウォールバーグ(左)と初対決!

■この男が出ていれば、作品クオリティは間違いない!
 「ブロークンシティ」は“品質保証”男=クロウが選んだ最新サスペンス!

今作で演じるのは、豪腕を振るうNY市長
今作で演じるのは、豪腕を振るうNY市長

話題の新作が毎週のように公開されるなか、あなたは“見るべき”映画をどうやって見つけているだろうか。「ストーリーが面白そう」「アメリカでヒットしているらしい」「予告編の映像がすごかった」など理由は色々とあるだろうが、映画に対して思いの深い人ほど、「監督は誰なのか?」「出演者の実力はどうなのか?」と、スタッフやキャストから作品のポテンシャルを見極める傾向がある。

そんな“本物志向”の映画ファンにとって、今作「ブロークンシティ」の質を判断する重要な手がかりとなるのは──ずばり、“ラッセル・クロウ”の存在だ。

アカデミー賞やゴールデングローブ賞に幾度となくノミネートされ、2000年の「グラディエーター」でアカデミー賞主演男優賞、01年の「ビューティフル・マインド」でゴールデングローブ賞男優賞を受賞した名優と聞くと、どこか格式張った出演作を想像してしまうかもしれない。だが、クロウのフィルモグラフィを振り返ると、そこにはアクションからサスペンスはもちろん、感動のヒューマン・ドラマやSF超大作まで、娯楽性とメッセージ性にあふれる、バラエティ豊かな“本気”の映画作品が並んでいる。

実力を決定付けた97年の「L.A.コンフィデンシャル」(アカデミー賞2部門受賞)はもちろん、近年の「レ・ミゼラブル」や「マン・オブ・スティール」でも、唯一無二の存在感を見せつけるクロウだが、そこには、本人の実力に加えて作品のクオリティも大きく関係してくる。しかし、これまでの作品を振り返ってみると、そのほとんどが賞に絡み、ユーザーの評価も5点満点中の4点前後と、かなりの高評価を受けていることがわかる。となると、クロウの出演は、もはや“品質保証”の証と言っても過言ではない。「ブロークンシティ」のクオリティは、すでに保証されているのも同然なのだ。


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■政治家の顔、夫の顔、そして裏で暗躍する“支配者”の顔──
 クロウの演技力だからこそ実現できた「3つの顔」に映画ファンも震える

カリスマ性あふれる有能な「政治家」としての顔
カリスマ性あふれる有能な「政治家」としての顔
妻の裏切りは絶対に許さない「夫」としての顔
妻の裏切りは絶対に許さない「夫」としての顔
探偵ビリーと対じする「支配者」としての顔
探偵ビリーと対じする「支配者」としての顔

世界の中心とも言える巨大都市ニューヨークを舞台に、大規模な汚職事件に関わる政治家と元刑事の私立探偵の対決を描く「ブロークンシティ」。マーク・ウォールバーグとラッセル・クロウというハリウッド2大俳優が激突するクライム・サスペンスで、クロウは闇の中心にいる超一流の政治家・ニューヨーク市長ホステラーを演じ、“3つの顔”を巧みに演じ分けている。

ひとつ目の顔は「政治家の顔」。

市長に就任以来、数々の施策を実行し、市に潤いを与えてきた豪腕かつ優秀な政治家のパブリックイメージを、クロウは何人もの政治家をリサーチして体現。威厳あふれる市長像を作り上げ、選挙を前にした対立候補との討論会シーンで、有無を言わせないカリスマ性とユーモアを兼ね備えた圧倒的な存在感を見せつける。

そしてふたつ目は「夫の顔」。

物語は、ホステラー市長が探偵ビリーに、妻キャサリン(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)の浮気調査を依頼することから転がりはじめるが、妻に向き合う際のホステラーの顔はもはや“市長”ではなく、ただの“男”。それも、妻への愛などすでに失い、世間体だけで夫婦関係が維持されているに過ぎないのに、他の男の影には嫉妬しているという複雑な感情を匂わせる表情なのだ。

さらに3つ目として、最もクロウのすごみを感じさせるのが、「支配者の顔」。

ビリーの調査によって、ホステラーの依頼が単なる浮気調査ではなく、ある陰謀を隠ぺいするため仕組まれた巧妙な罠だということが明らかになっていく。詰め寄るビリーに、それまでの「困ったことは何でも言ってくれ」と協力的だった態度を一変させ、虫けらを見るような冷酷な表情で「お前は俺の奴隷だ」と言い切る。底知れぬ悪意に満ちた、強欲な支配者そのものへと変貌するのだ。

ひとりの男として、公人として、そして悪人として、3つの局面それぞれで際立った“顔”を見せつけられるのは、やはりクロウの力量があるからこそ。改めてそのすごみに震えるはずだ。



■たとえどんな相手でも、壮絶な熱演でぶちのめす!
 今振り返る、ラッセル・クロウ演技対決の歴史

名演技者ラッセル・クロウが、これまでに数々のスターたちと繰り広げてきた演技対決を振り返る!

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今回のクロウの対戦相手は、06年にマーティン・スコセッシ監督の「ディパーテッド」でアカデミー助演男優賞にノミネートされ、10年にはアカデミー賞6部門ノミネート作「ザ・ファイター」に主演と、円熟味を増しているマーク・ウォールバーグ。「テッド」のメガヒットで老若男女を楽しませたかと思うと、大ヒットSFシリーズ最新作「トランスフォーマー ロストエイジ」の主演に抜擢という“今最も旬な俳優”が相手となる。果たして、初共演となるクロウVSウォールバーグの対決はいかなる結末を迎えるのか!?


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