「【家】と言う身近な環境で起きる惨劇」死霊館 みつまる。さんの映画レビュー(感想・評価)
【家】と言う身近な環境で起きる惨劇
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幽霊ハンターで心霊調査員のエド・ウォーレンの言葉を借りるならば、本作は出没、攻撃、憑依の悪魔の三段階活動を見事なまでに描いたオカルトホラーだと思います。
家や屋敷にまつわるオカルトホラーと言えば『ヘルハウス』や『悪魔の棲む家』や『チェンジリング』や『家』など、今までにもたくさんありましたが、本作は古典的なシークエンスの積み重ねや斬新なカメラワークや音響で徐々に恐怖を高めて行きます。
血の色を見せなくても、暗闇の中に何かが潜んでいそうな気配だけで背筋に悪寒が走ります。
悪魔に狙われるペロン一家の母親の家族愛にも感銘を受けましたが、やはり自分の命を削ってでも、悪魔との戦いにその身を捧げようとするロレイン・ウォーレンの使命感と言うか、尊い自己犠牲の精神と言うか、もう凄い事だと思います。
時には透視と言う特殊な能力を持ってしまったが為に、見たくもないおぞましい死霊や亡霊の姿を見てしまうんですよ。
ウォーレン夫妻に加勢する町の警察官が言いますよね。
「悪魔より強盗の方がまし」 だと。
悪魔はほんま執拗だ。
一度狙った人間は、死ぬまで逃さない。
諦めると言うことを全く知らないどころか、遠く離れた自宅に居る一人娘の命まで奪おうとする。
何処にでもいそうなごく平凡な主婦にしか見えない華奢な体つきのロレイン。
人間の英知も及ばない強大な力を持ちながら、姑息な手段を用いる悪魔との死闘に、思わず精一杯の声援を彼女に送りたくなりました。
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近大さんのコメント
2014年5月17日
コメントありがとうございます♪
久々に秀逸のホラー映画でしたね!
恐怖演出は勿論ですが、ストーリー展開や人物描写も見事だったと思います。
リリ・テイラーはどうしてもあのトホホオカルトホラー映画のイメージがこびり付いてしまいまして…(笑)
本作を見る限り、個性的な女優さんなんですけどね。