劇場公開日 2014年1月25日

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「山田洋次は寅さんだけじゃないのね。」小さいおうち れいすけさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5山田洋次は寅さんだけじゃないのね。

2021年2月5日
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泣ける

幸せ

いい映画でした。
黒木華の出演作は何作か見ましたが、ここでの演技が秀逸ですね。当たり役というのか、はまり役というのか。訛りも良かったですね。温かみあります。

まず戦前や戦時中の事柄はだんだん風化していきます。私も女中の視点から書いた映画なんて初めて見ましたし、戦時中の世相を映像化し、語りついでいく必要性はありますね。

そしていつの時代も恋愛、人のこころは変わらない。不倫とかって事はあるんですが、なかなか自分の好きな人と結ばれにくかった世の中もあいなって、これは純愛以外の何ものでもない恋話でした。

健史とタキ(おばあちゃんと呼ぶ)の関係性がよくわからないまま見てましたが。

健史が、タキ(親類)の自叙伝から、彼女の人生に触れ、最後に彼女が死ぬまで持っていた平井時子の書いた手紙を、平井家の坊っちゃんに手渡す。生きていて良かった。板倉も生きてたら、なお良かったけど。

長い年月をかけたけれど、ひきつがれた、タキの想い。タキを理解し泣く健史、タキの想いをおしはかり泣いた坊っちゃん、私も涙が溢れました。

妻夫木聡は大好きな俳優です。
ほんとに温かみがありましたよ。
脇を固める俳優陣が豪華。
名キャストでした。

れいすけ(休眠中)
kossyさんのコメント
2021年2月6日

戦争の記憶と語り継ぐことが大切ですよね。
ホームドラマと戦争の悲しさを見事に融和させるのは山田洋次監督の得意技です。もう一度見たくなってきました!

kossy