劇場公開日 2013年6月22日

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「【”一緒に不幸になるなら、と彼女は言った。”学生時代の赦し難き女性への行為を行った男とその被害者である女性との数奇な運命を描いた作品。男であれば女性は尊ばなければと改めて思った作品でもある。】」さよなら渓谷 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【”一緒に不幸になるなら、と彼女は言った。”学生時代の赦し難き女性への行為を行った男とその被害者である女性との数奇な運命を描いた作品。男であれば女性は尊ばなければと改めて思った作品でもある。】

2023年12月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

難しい

■ある渓谷で起きた幼児殺害事件で、実母が容疑者として逮捕される。
 その実母と隣家に暮らす尾崎俊介(大西信満)が不倫関係にあり、それを証言したのが俊介の内縁の妻・かなこ(真木よう子)であると知った週刊誌記者の渡辺(大森南朋)は、事件を追い続けるうちに15年前に起きた集団強姦事件にたどり着く。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・ハッキリ言って大学試合に将来を嘱望されていた野球部員でエースだった尾崎俊介の当時の愚かしいシーンは観ていてキツイ。
ー だが、その後同罪だった3名はのうのうと社会人として生活している。特に俊介の同輩
である男(新井浩文)のふてぶてしい態度。無理やり感はあるが、この俳優がその後行った愚かしき行為がダブル。-

・尾崎が、証券マンとしてある程度の地位を築きながら、ナツミ(=かなこ)のその後の悲惨な人生を知り、全てを投げ打って彼女に贖罪する姿には、微かな希望を感じる。
ー 彼女が一緒になった男(井浦新:好きな俳優なので、あのような姿は見たくはなかったな・・。)から彼女の過去の事を知り暴力を振るわれ、自らリストカットする姿は矢張り観ていてキツイ。-

・尾崎は全てを投げ打って、ナツミと共に旅をする。そして、共に民泊する事になった時にナツミが宿帳に記した名前は、自身が暴行を受けてる際に、その姿を見て逃げた女の名前であった。かなこ。

<今作は、作品自体の存在は知ってはいたが、(原作は読んでいる。)内容的に鑑賞するのを逡巡していた作品であるが、観賞すると若き真木よう子の哀切なる演技と最近姿を見ないが、過去行った事を深く後悔する男を演じた大西信満さんがラストシーンで言った”見つけますよ、必ず”という言葉が響いた作品である。>

NOBU