素晴らしき娘たち

劇場公開日:

解説

紡績工場を舞台に、そこに働く若者たちの青春を謳歌したドラマ。「こだまは呼んでいる」の棚田吾郎と、広渡常敏のオリジナル・シナリオを、「裸の太陽」の家城巳代治が監督し、「旋風家族」の藤井静が撮影した。

1959年製作/100分/日本
原題:These Wonderful Girls
劇場公開日:1959年6月16日

ストーリー

紡績工場--今日も精紡機は、轟々と運転を続けている。その歯車の一つのように、女子工員たちもめまぐるしく働く。もちろん、機械にも時々故障が起る。それを修理する保善工の上村は、同じ保善工の高橋と、サークル活動で人形劇に熱を入れていた。上村は、女子工員たちの憧れだった。よねがふと口にしたことからよね、キチ、茂子、圭子、和子の間に約束ができた。上村と、闇取引き、抜けがけの恋愛はしないという約束である。正月休み。南アルプスの白峰に囲まれた村落がキチの故郷である。帰ったキチに、思いがけない縁談が待っていた。キチは、きっぱりと断った。休みは終った。突然一つの恋愛がもち上った。正月の集りが上村の下宿で行われた時のこと、高橋が宣言したのだ。「俺、よねちゃんが好きだ」よねの心は動揺した。二人の心は急速に近寄った。結婚式は保育所でやることになった。「二人の結婚のしるしに、一つのリンゴを噛ってもらいます」という上村の発言と同時に、紐に結ばれたリンゴが花嫁花婿の間に降りてきた。二人はリンゴに飛びついた。が、リンゴは引き上げられた。二人の唇が思わず触れ合った。キチがかげでリンゴを繰っていたのだ。上村とキチの案だった。この案は喝采をあびたが、約束が破られたと茂子たちとの間が気まずくなった。キチの許へ母から便りがあった。例の縁談のことをもう一度言ってきたのだ。思いがけない災難がキチを見舞った。一瞬の隙に運搬車にはねられたのだ。“私は上村さんが好きだ”キチは夢の中でいくども叫んだ。よねはキチの苦しい立場を三人の友に訴えた。茂子の口許がほぐれると、四人は勢いよく病院へ走った。--轟々と回転する精紡機。その間を走る無数の糸。それは働く人たちの前途を祝福するかのように、力強い規則の中を流れていく。上村やキチたちの人生はここから始まるのだ。

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