赤いランプの終列車

劇場公開日:

解説

春日八郎の芸能生活十周年を記念した歌謡映画。「若旦那は三代目」の関沢新一の脚本を、「東京午前三時」の小杉勇が監督、「別れの燈台」の中尾利太郎が撮影した。音楽も「別れの燈台」の村山芳男。春日八郎を筆頭に、岡田眞澄・白木マリなどが出演。

1958年製作/50分/日本
配給:日活
劇場公開日:1958年12月28日

ストーリー

十年前の話。--春日八郎はあるローカル線の車掌だった。芸能マネージャーの山野ユリと中村の二人と、切符の検札に行き知り合った。中村とユリは商売仇だ。近頃の中村はだらしがなく契約の前金を貰ってドロンをきめこんだりしている。昔はファイト満々のマネージャーとして売り出したものだが。ユリは彼に忠告せずにはいられないのだ。中村はショゲて帰京する途中、また八郎に会う。八郎は修学旅行の女生徒が迷子になったのを親切にめんどうを見てやった。八郎は愛し合っていた富子が町の資産家の息子と婚約したのを知った。彼女の父が相手から借金しているという。富子は八郎が愛していてくれたのを知らなかったと泣いていった。なぜそれをもっと早く言ってくれないの。八郎は富子を見送りながら、「別れの一本杉」を歌うのである。失恋した八郎は中村の名刺を頼りに、東京へ出た。歌手になろうと一念発起したのだ。汽車の中で、これからプロ野球のテストを受けに行くという金田正一と名乗る長身の青年に会った。二人は固い握手をして、互いを励ましあった。中村の“ワールド・アーチスト社”は汚いアパートの一室だった。中村が八郎をテストに待たせたまま、姿を消してしまった。しょんぼり入った居酒屋で、八郎は流しの三橋美智也という男に励まされた。街へ再び出ると、危く自動車にひかれそうになったが、乗っていたのはいつぞやの修学旅行の女生徒みどりなのだ。--彼女の父の紹介で本当のテストを受けることになった。「赤いランプの終列車」テストOK。デビューした彼は大劇場へ出演。ユリから中村が彼の名をかたっていることをきくと、八郎は中村を恩人としてマネージャーに拾い、改心させる。金田投手も祝いにかけつけた。八郎を満場の客の拍手が包んだ。

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