人喰海女

劇場公開日:

解説

海女の犯罪物語で、渡辺祐介・川上茂の共同脚本を、「楠公二代誠忠録」の小野田嘉幹が監督、森田守が撮影した。「新日本珍道中 (西日本の巻)」の三原葉子、「姑娘と五人の突撃兵」の三ツ矢歌子・宇津井健、「スター毒殺事件」の万里昌代、それに小野田嘉幹の兄である平田昭彦が特別出演している。

1958年製作/74分/日本
原題:Under Water Murder
劇場公開日:1958年7月27日

ストーリー

--南国の海岸に水死体が漂着した。その傷痕ある死顔が、ひどく海女のサダを驚かした。刑事が東京から到着した。男はかねて指名手配中の凶悪犯だった。周囲の状況から自殺と断定された。一人、老練刑事丸山は反対していた。--サダは恋人の五郎や妹の和枝に隠して東京の青線で働いて帰ってきたのだ。それを追って馴染みの男・あの凶悪犯がやってきた。彼女は金に困っていた吉崎という男に金をやって殺させたのだ。吉崎はすぐ北海道の漁場へ行く約束だったが、彼女につきまとい、金や肉体を求めるようになった。サダは秘密をかかえて、五郎との挙式の日を待った。が、吉崎は酒におぼれ、彼女の秘密を口走るようになった。五郎の漁場を狙っていた宮田がその秘密を知った。彼は吉崎殺害の役を買って出、その交換条件にサダが結婚したら五郎の漁場を渡すことにしようと云った。サダは五郎にそのことを打診したが、逆に激しく責められた。和枝が恋仲の記者・君塚と結婚すると云ってきた。追いつめられていたサダは即座に反対した。和枝は姉をうらみ、吉崎から聞かされたサダのことを言い、姉を責めた。サダは誰からも見捨てられたと思った。--丸山刑事は水死体の男の青線の馴染み女を探していた。その女は耳のうしろに赤いアザがある。ミス海女コンクールに出場して優勝したサダを丸山が見つめていた。サダはその足で五郎のもとへ急いだ。が、五郎はすべてを知って、彼女を相手にしなかった。サダはすべてをあきらめ、船で宮田のもとへ向った。和枝の頼みで、五郎があとを追った。宮田は彼を襲い五郎は海中へ落ちた。和枝に宮田が襲いかかったとき、サダはドスを持って彼をさえぎった。もつれた二人が倒れ、動かなくなった。血だらけだった。サダも死んだのである。--彼女の墓が海の見える丘に建てられた。五郎・和枝・丸山らの手で。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る

他のユーザーは「人喰海女」以外にこんな作品をCheck-inしています。