芸者ワルツ

劇場公開日:

解説

大林清の原作から、「チョイト姐さん思い出柳」の笠原良三が脚本を書き、「決戦高田の馬場」の渡辺邦男が監督し、「はだか大名 (前篇)」「はだか大名 (後篇)」の渡辺孝が撮影している。出演者の主なものは、「若き日のあやまち」の相馬千恵子、「遊侠一代」の田崎潤と野上千鶴子、「娘十九はまだ純情よ」の高田稔と柳家金語楼、「ボート8人娘」の龍崎一郎などに、神楽坂はん子、ニュウ・フェースの久保菜穂子と藤京子などである。

1952年製作/84分/日本
配給:新東宝
劇場公開日:1952年10月2日

ストーリー

朝吹千枝子は旧華族の娘だったが、戦後すっかり財産を失った一家を支えるために、病床の父には女事務員をしているといつわって実は芸者になっていた。ある日六郷商事の社長就任披露の宴会に招ばれて、栄龍、はん子、つばめ、照代などの朋輩と一緒に箱根の「青嵐荘」へ行った。この家こそは、千枝子の父が戦前に持っていた別荘だった。しかも当日就任の社長、六郷恭造は、その昔朝吹家へ出入りの車曳きであった。息子信太郎は戦後の新興実業家で、親孝行のため恭造を社長につかせたのだった。千枝子はこの時信太郎と親しくなり、その後恭造が悪辣な同業の山崎の口車に乗せられそうになったとき、千枝子がそれを救ったことから信太郎と千枝子の間柄は急速に親密の度を加えた。恭造は信太郎が千枝子との結婚を希望していると知ったとき、旧主家への礼儀を慮って、昔の車曳きの姿になり、その上六郷商事の全財産にも相当する金をひき出して、「金一封」として誠通の病床に贈った。六郷商事では財産紛失事件で大さわぎとなるが、千枝子が小切手を返しに来た上、一時は恭造の行為を誤解した誠通も千枝子と信太郎の愛情を理解し、朝吹一家に久しぶりの春が訪れた。

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