西遊記(1960)

劇場公開日:

解説

「白蛇伝」「少年猿飛佐助(1959)」に続く東映動画スタジオの第三作。演出は「少年猿飛佐助(1959)」の薮下泰司。声の出演は東京放送劇団。

1960年製作/88分/日本
原題:The Rambler on a Pearl Farm
配給:東映
劇場公開日:1960年8月14日

ストーリー

遠い昔、華果山の山奥にある水蓮洞に猿の王様、石猿がいた。“孫悟空”と名乗り不思議な仙術を使い大変な暴れ者だった。ある時、恋人憐々のため天国に飛び桃を盗もうとして仙女に見つかってしまう。そこで暴れたため五行山の岩穴に閉じ込められてしまった。悟空を案じた憐々は毎日訪ねるが、吹雪の日、雪の中に倒れてしまった。哀れに思った観世音菩薩は彼女に悟空の戒めを解く三蔵法師のおいでを告げた。しかし法師に救われた悟空はまた暴れ出した。ために頭に輪をはめられ、天竺へ経文を取りに行くお供をすることになった。やがて二人が桃花という村にさしかかると、長者の娘燕々が豚の化物に魅入られて困っていた。悟空はこれを退治しようと娘に姿を変えて待っていた。現われた化物猪八戒は驚いて琵琶洞へ一目散。追いかけた悟空はここで、八戒の兄貴分金角・銀角と対決、これをひょうたん合戦で討ち取った末、八戒を供に加えた。この時、牛魔王のスパイ小竜の連絡で三蔵法師がさらわれかけるが、悟空は危いところで法師を奪い返した。一行は炎熱の砂漠にさしかかり、飛び込んだ城の中で人食い入道沙悟浄に捕えられる。しかし八戒の物凄いクシャミに救われた悟空は、果実に化けて沙悟浄の腹に入り大暴れの末降参させて供に加えた。沙悟浄の案内で火焔山にさしかかると、小竜の注進で牛魔王は火焔山を爆発させた。牛魔王は法師と八戒を翠雲洞にさらい、釜の上に吊して大宴会を開いた。子分の小竜はほうびをねだったため牛魔王に壷の中へ投げこまれてしまう。一方熔岩の中に落ちた悟空は重傷を負うが、どこからともなく聞こえてくる憐々の声に励まされ、沙悟浄の助けで翠雲洞の地下室へと脱出した。その時、壷の中の小竜を助けたため小竜はお礼に傷の妙薬をくれた。おかげで元気回復した悟空は、沙悟浄とともに危機一髪の法師と八戒を救い出し、牛魔王を火口深く氷づけにしてしまった。こうして一行が天竺の都へ着くと、法師たちは釈迦から途中の苦労をねぎらわれ、悟空の金の輪も取れ、無事に長安にがいせんした。歓迎の群衆に答える悟空は、王者の自信に満ち、その傍らには幸せそうな憐々の姿があった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

5.0ミュージカルとか、映画音楽ガ好きになった映画の先駆

2022年8月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ

3.0ゆ~かいな仲間と旅をする~

2019年4月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館、DVD/BD

泣ける

楽しい

東映まんがまつりの作品だったと思うが
シネマスコープの作品なのに妙に引いたシーンが多いから人物が小さかった記憶がある。
八戒はエロ豚だし、沙悟浄は悪人ヅラだしで悟空に目がいくのだが、悪役の部下である少年?の姿がやけに印象に残った。

西遊記の体は整っており、妖怪もインパクトある。

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うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)
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