夜の縄張り

劇場公開日:

解説

「私は負けない」の白坂依志夫がシナリオを執筆し、「早射ち犬」の村野鐵太郎が監督したアクションもの。撮影は「脱獄者」の上原明。

1967年製作/84分/日本
原題:Rule over Night
配給:大映
劇場公開日:1967年12月16日

ストーリー

苦学して大学を出た生沢敬は、卑劣な手段に訴えながらも金を握り、何軒かのバーやレストランを経営するほどになっていた。だが、学生時代からの恋人で同棲している令子はそんな生沢についていけなくなっていた。生沢は夜の銀座を支配しようと、大規模なクラブを開店にまでこぎつけつつあったが、最後の資金繰りのため、令子を銀行支店長難波に近づけた。が、令子は身体を与えるのを断った。生沢はそんな時、テレビタレントの北村の情事を写したネガを手に入れ、それをネタに北村から資金を出させた。こうしてクラブ「ギャランス」は開店した。生沢の当面の商売敵は、多くの客を持つ「あや」だった。そのマダム綾子は北村の愛人で、フーテン上りのハーフの洋子をすぐさま、人気ホステスに仕立て上げるほどの才覚の持主だった。そんなある日、生沢は学生時代の親友木村と解逅した。かつて大新聞社の花形記者だった木村は、見る影もなく尾羽打枯らしていた。聞けば阿南製薬の人体実験をスクープしたが、上部からの圧力で記事にならず、その上、左遷されたので辞職したという。生沢は早速、この木村の持っている資料にとびついた。令子は複雑な気持ちだった。学生時代、木村に惹かれたこともあったからだ。そして生沢と心が離れている今、彼女の心には木村がクローズアップされた。一方、生沢はこのネタを追っているうちに、阿南社長の背後に外国人菅の組織があるのを知った。菅は生沢の動きに気を配る一方、腹心の殺し屋城戸に命じて「あや」を自分たちの組織に入れようとして失敗すると、綾子を殺した。つづいて、生沢が買収していた「あや」のバーテン梅宮も殺した。容疑はすべて生沢にかかってきた。その上、自分の資料を悪用されるのを恐れて、生沢を阻止しようとした木村も殺されてしまった。生沢は「あや」から引抜いた洋子が中国系で菅の手先と知り、洋子の口から、夜の世界を支配しようとする菅が生沢の存在が邪魔になり、殺人犯に仕立て上げようとしたカラクリを聞き出した。怒った生沢は城戸を殴り倒して警察に引渡した。しかし、警察から戻ってみると「ギャランス」は洋子の手で火をつけられ、灰になっていた。呆然としている生沢から、令子は黙って去っていった。

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