おゝ猛妻

劇場公開日:

解説

土井聞太のオリジナル・シナリオを新人菱田義雄が監督した喜劇。撮影は「背後の人」の平瀬静雄。

1965年製作/84分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1965年5月16日

ストーリー

貝塚勇太は借金の返済に苦しむ社長をみかねて、債権者の葵貸店にやって来たが、逆に人間抵当として、働かされるはめとなった。主人の淳之助は婿養子で、実権は義母の玉子にあり、妻の勝子にも頭があがらない始末だ。玉子と勝子は易にこって、占いの通りに動くというありさまに、淳之助は嫌や気がさして料理屋の女将咲子のもとに通った。長女の高子はTVのコピーライター、次女の桃子は恋人の山川とよろしくやっている。玉子の尊敬する運命鑑定所の呑海先生は、淳之助の通う咲子にぞっこんの間柄。二人とも恐妻からの唯一の避難場所としていた。一方呑海は地面師谷本と組んで、他人名義の土地を玉子・勝子親子に売りつけていた。その頃、淳之助は危機に立っていた。桃子の恋人山川が、かつて淳之助の恋人キクの息子だと判ったのだ。桃子と山川が兄妹であることを恐れた淳之助は、勇太に破談にしてくれるよう依頼した。だが父親が淳之助であることを否定したキクは、この結婚に大賛成だと語った。またその頃、葵質店では、淳之助が質草のバッグを咲子に与えたことから浮気がばれ、咲子のもとへのりこんで来た勝子の見幕で、淳之助は傷つき、いよいよ淳之助は妻への未練を捨てた。淳之助不在のまま、桃子の婚約は成立した。時を同じくして呑海たちの計画を知った勇太は、淳之助を連れて土地売買調印寸前の質店にのりこんだ。一世一代の啖呵をきった淳之助は、名誉を回復し実権を握った。一年の後、勇太は咲子と結婚し、淳之助の娘たちにも子供が出来た。だが一年ぶりに葵質店を訪れた勇太の耳に「かあちゃんかんべんな」という淳之助のもの哀しい声が聞こえていた。

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