エル・ドラドオ(1921)

解説

「海の人」に続いてマルセル・レルビエ氏が監督製作したもので氏自身書卸した脚本に拠った。主演者エヴ・フランシス夫人はルイ・デリュック未亡人でフランス劇壇及び映画界に令名高き名女優である。その他「呪の瀧」「嘆きのピエロ」等出演のジャック・カトラン氏、初御目見得のマルセル・プラドー嬢、「嘆きのピエロ」出演のフィリップ・エリア氏等は皆マルセル・レルビエ氏に見出された俳優である。無声。

1921年製作/100分/フランス
原題:Sibilla, the Dancer/El Dorado

ストーリー

スペイン、グラナダのある踊り場エル・ドラドオにシビリアという踊女がいた。彼女は十二年前恋したエスティリアに子までなした仲でありながら棄てられた薄倖の女で愛し子故に踊っていた。富豪となったエスティリアは娘イリアナを老侯爵に嫁入らせようとしたが、娘はスウェーデンから来た画家ヘドウィックと恋仲だった。老侯爵との婚約披露の夜息子の病気が重くなったので堪りかねてシビリアはエスティリアの救いを求めて行ったが、相手にされないので憤怒の余り復讐をすべくアルハムブラに急いだ。そこでは夜会の暇を見て脱出したイリアナがヘドウィックと逢いびきしているので、シビリアはその室に鍵を掛けた。一方夜会ではイリアナが失踪したのでエスティリアは大恥をかいた。翌朝シビリアは両人も救い出しエル・ドラドオに連れて来て母子姉弟が名乗り合う。ヘドウィックは娘をくれと直談判に及んで格闘の末富豪を倒す。かくてヘドウィックはイリアナとシビリアとの子を伴って故郷に帰る。シビリアは子の行末の為にヘドウィックに子を預けた。孤り踊り場に残ったシビリアは我が胸に短剣を突刺した。

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