荒野の一つ星のレビュー・感想・評価

西部劇のアクションって、銃を撃つ場面と殺られて、倒れる。その繰り返しの様な気がする。直接戦うとなると、殴り合いだけ。カンフー映画なら型がある。チャンバラなら殺陣がある。
冷静に考えると、なんかつまらない。
早打ちって言っても、本当に撃ち合っているんじゃないからね。だから、中味の無いマカロン・ウェスタンはつまらない。
この映画も脚本が複雑で、勧善懲悪の予定調和で面白いところが無い。

ジュリアーノ・ジェンマ主演のマカロニウエスタンだが、ハリウッド製かと思わせる安定した造りになっている。
新任保安官が悪い連中の罠にかかり、殺人犯に仕立て上げられるが、脱獄して疑いを晴らす。
とても普通の西部劇。

ジュリアーノ・ジェンマが好きです。カッコいい。元体操選手だと記憶しています。なので彼が主演のアクロバティックなガン捌きに魅了されます。

マカロニ・ウエスタンが好きです。マカロニ・ウエスタンの呼称は「（パスタのマカロニを指して）中身がない」（マカロニは空洞部分があるよね）と揶揄されますが、全部がそうではない。
イタリア映画ってちょっと胡散臭い感じはします。
ハリウッドでヒットした映画の二番煎じを低予算で作ってみたり・・・史劇もの、スパイもの、刑事アクション、ETC・・・

でも、そんなイタリア映画が大好きです。
でも、この作品は・・・・「アイドル」ジュリアーノ・ジェンマの魅力爆発だけど、「怒りの荒野」や「荒野の１ドル銀貨」に比べるとヒネリがなくて単調。
でも、ジュリアーノ・ジェンマは70年代までマカロニやってた人だから尊敬します。