殺して祈れ

劇場公開日:

解説

アドリアーノ・ボルツォーニ、アルマンド・クリスピノ、ルチオ・マンリオ・バティストラーダのシナリオを、「帰って来たガンマン」のカルロ・リッツァーニが製作・監督した西部劇。撮影はサンドロ・マンコーリ、音楽は「女と女と女たち」のリズ・オルトラーニが担当している。出演は、「群盗荒野を裂く」のルー・カステル、「愛は限りなく」のマーク・ダモン、それに「奇跡の丘」の監督ピエル・パオロ・パゾリーニ、バーバラ・フレイなど。

1967年製作/イタリア
原題:Requiescant
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:1968年11月12日

ストーリー

ミズーリ州サン・アントニオの近くで、一団のアメリカ人とメキシコ人の間に、土地分配に関する協定が結ばれた。が、これはアメリカ人が仕組んだワナで、次の瞬間、廃墟の蔭から銃が火を吹き、メキシコ人全員が射殺された。そのなかで、たった一人のメキシコ少年だけが生き残った。彼は通りかかったアメリカ人の牧師にひろわれた。そして十年。少年は立派な若者(L・カステル)に成長、牧師の姪プリンシーと愛を語るようになった。ところがある日、そのプリンシーが近くの町に来た旅芸人一座にかどわかされ、行方をくらましてしまった。若者は、牧師がくれたバイブルと、拳銃を持って、プリンシーをさがしに出かけた。求めるプリンシーは人手から人手へと流れ、サン・アントニオの町で、町のボス、ファーガソン(M・ダモン)の手下ライトによって監禁同様の身の上で、しかも男たちのなぐさみものになっていた。若者はファーガソンの邸に乗り込みプリンシーをかえしてくれるようたのんだ。ファガーソンの提案になる残酷な射撃ゲームに勝った若者は、プリンシーをつれて、オシのメキシコ老人が提供してくれた隠れ家に帰った。そこで若者は、オシのメキシコ人から意外な事実を聞いた。十年前ダマシ射ちにされたメキシコ集落の長の息子が自分であり、殺した張本人はファーガソンであるというのだった。事態は急変した。若者のスキをうかがい、ファーガソン一味は老人を殺し、さらにプリンシーを誘拐、殺害した。そして現場にかけつけた若者も捕えられ、リンチをうけた。そんな彼を、ファーガソンの妻エディーヌが逃してくれた。彼女は十年前の事件の時、夫を殺され、強引にファーガソンの妻にさせられていたのだった。だが、若者を逃がしたことがばれ、彼女も殺された。そこへメキシコ革命派のファンをリーダーとする数名があらわれ、共に白人を倒そうということになった。そしてついに、ファーガソンも若者の拳銃に倒れた。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.5祈るなら殺すな!

2019年3月2日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

牧師に拾われた少年が様々な経験後、自分の過去を知り成長する姿を描いたマカロニ・ウエスタンの異色作・・・と書くとご立派な作風に感じるが、まあそこそこ面白い映画って感じ。
「マカロニ・ウエスタンの異色作」って書いたが、そもそもマカロニ・ウエスタンってジャンルは異色作の集まり。
どこでガンプレイを覚えたか知らないが、銃を持たされた瞬間有能なガンマンになってしまった主人公。
一緒に育てられた妹のような存在の娘を探しに無法者達の町へ向かう・・・
クライマックスの大攻防戦は意外と興奮!故ピエル・パオロ・パゾリーニ監督は俳優とし出演。
割と面白いです。

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