プレステージ(1976)

劇場公開日:

解説

平凡な人生を嫌い、常に新しい物を求める男が、人生を賭けてオークションに挑む姿を描く。製作はアラン・ドロンとレイモン・ダノン、監督はエドゥアール・モリナロ、脚本はモーリス・レイムとクリストファー・フランク、撮影はジャン・シャルヴァン、音楽はカルロ・ルスティケリが各々担当。出演はアラン・ドロン、ミレーユ・ダルク、モニカ・ゲリトーレ、ミシェル・デュショソワなど。

1976年製作/フランス
原題:H'homme Presse
配給:パシフィックフィルム
劇場公開日:1979年5月19日

ストーリー

ピエール(アラン・ドロン)は、由緒ある絵画や骨董品を売買する美術商である。その美術品の持つ魅力と、その価値を競って自分の手にする時のスリルを唯一の生きがいとしていた。彼は常にビジネスのことしか考えていなかった。それは、エドウィジュ(ミレーユ・ダルク)の魅力のとりことなって、電撃的に結婚しても変わらなかった。ハネムーン先のベニスでも、骨董品の情報が入ると、彼女を残してあたふたとアフリカへと飛び去ってしまう。はじめは仕方ないとあきらめていたエドウィジュも、そんな彼のあわただしい生活に、だんだん不安を感じるようになった。そんなある日、エドウィジュは、ピエールに妊娠したことを伝えた。ピエールは、子供を7カ月で生むように伝えた。子供の命まで、自分のペースに合わせようとする強引さに、むしろ怒りを感じたエドウィジュは、ピエールに内緒で家を出てしまった。必死になって彼女を探すピエールの前に、エドウィジュの妹マリー(モニカ・ゲリトーレ)が現われた。しかし、彼女も、姉の行方を教えようとはしない。しかし、反発を感じながらも、マリーはしだいにピエールに魅かれていく自分を感じた。ある日、“エトルリアの壷”がオークションに出されることになった。ピエールは、いいようのない興奮を感じた。彼が20年以上も探し続けていた世界に比類のない壷なのだ。彼は、この壷に、全財産をを投じる決心をした。そして、その当日、思いがけない事態が襲いかかった。多くの競売相手と競った結果、やっとピエールがセリ落とした時、何とピエールは息をひきとってしまったのだった。

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映画レビュー

3.5急ぎ過ぎる男の顛末

2020年8月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

 アラン・ドロンがアドレナリン出っぱなしの
古美術商に扮している。とにかく走る走る、いつでもせっかちに動き回っている。でもどこか
滑稽で魅力的な男性。彼は商品を買う時のスリルに取りつかれている。買うまで燃えるが、手に入ると興味を失ってしまう。狂喜スレスレのところで生き急ぐ男の悲哀が描かれていた。
 ミレーユ・ダルくのささやくようなセリフ回しが素敵だった。

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モビ
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