冒険喜劇 大出世

劇場公開日:

解説

ドジな銀行マンが捲き起こす騒動を描いた喜劇。監督・脚本は「おかしなおかしな高校教師」のクロート・ジディ、撮影はアンリ・ドカエ、音楽はウラジミール・コスマ、美術はミシェル・ド・ブロワンが各々担当。出演はピエール・リシャール、ジェーン・バーキン、ミシェル・オーモン、アマデウス・アウグスト、アンリ・デウス、ジャン・マルタン、クロード・ドーファンなど。

1975年製作/フランス
原題:La Course Al'echalole
配給:東宝東和
劇場公開日:1976年10月30日

ストーリー

パリはカルド銀行のピエール・ビダル主任(ピエール・リシャール)は、当人が真面目にやればやる程、ドジばかり。そんなある日、支店長(ジャン・マルタン)が一週間のバカンスに出かけるため、その間、ビダルが支店長代理に任命された。その頃パリでも名高いレビュー劇場“アルカザール”が経営難で、劇場を200万フランで、ある富豪に売り渡した。その時、仲立ちしたのが、財界の黒幕ロベールで、彼は無記名譲渡証書を富豪に作成させた。つまり、この証書にサインをしたものが劇場の所有者になるのだ。この証書が、ビダルの銀行の貸金庫に預けられた。金曜日の夜、女装した男が、その証書を盗み出した。ビダルは犯人が脱ぎ捨てたコートに入っていた“お楽しみ列車へご招待”チケットを手懸りに犯人を追跡することにした。さて“お楽しみ列車”とは“アルカザール”横領を企む3人のダンサーが乗り込んだ列車で、証書の入った鞄も隠されていた。ビダルは車内で犯人を追いかけたのだが、ビダルか浮気していると勘違いして追いかけて来た彼の恋人のジャネット(ジェーン・バーキン)、また3年前のカルド銀行強盗事件の犯人がビダルであると目をつけているグリュネ署長が現われたことから大混乱となった。そうこうしているうちに、列車は大型フェリーに吸いこまれ、一路、イギリスのブライトンへ。ところが、フェリー上で追跡レースを続行中に、ビダルとジャネットは海へ落下、通りかかったイワシ漁船に救助された。二人はアルカザール一座が興行している劇場へ忍び込むか、捕まってしまい、離れ小島の古城に監禁されてしまった。たが、まんまと脱出に成功した二人は、ふたたび劇場へ舞い戻り、大騒動の末、念願の鞄を取り戻した。しかし、意気揚々と銀行に戻ったビダルを待っていたのは、解雇通知だった。ブリュネ署長が事件の経過を銀行側に報告していたためなのだが、意外にも、今回の事件の黒幕が支店長で、ロベールも証書の件で詐欺罪に問われて逮捕された。一方、解雇通知にサインしたビダルは、家に帰ると今度は、例の証書にサイン。かくて彼は一介の銀行マンから大金持ちへと“大出世”したのだった。

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