歓びの街角

劇場公開日:

解説

エディ・フィッシャー、デビー・レイノルズの夫婦共演第1回のミュージカル・コメディ。フェリックス・ジャクソンのストーリーを「恋は巴里で」のノーマン・クラスナと、ロバート・カースン、アーサー・シークマンが脚色、「底抜け西部へ行く」のノーマン・タウログが監督した。撮影は「征服者(1955)」のウィリアム・スナイダー、音楽は「陽気のせいデス」のウォルター・シャーフ。主演は「艦隊は踊る」のデビー・レイノルズ、映画初出演のエディ・フィッシャーを中心に、「恋は巴里で」のトミー・ヌーナン、アドルフ・マンジュウ、新進のニタ・タルボットなど。

1956年製作/アメリカ
原題:Bundle of Joy
配給:RKOラジオ
劇場公開日:1957年3月9日

ストーリー

マーリン百貨店の夫人帽売場の可愛い売り子ポーリイ(デビー・レイノルズ)は、ある日、彼女の売った帽子が全部返品されたという理由でクビを宣告された。ベソをかいた彼女は、いつもは同僚のメリー(ニタ・タルボット)と撃退する恋の押し売り屋、運搬係のフレディ(トミー・ヌーナン)の誘いに乗って賞金つきダンス・パーティに行くことを承知する。昼休み、職探しに出たポーリイは、育児院の前で置き去りにされた赤ん坊を見つけたばっかりに、現れた育児院の院長に捨て子の母親と誤解される。マーリン百貨店の経営者老マーリン(アドルフ・マンジュウ)の息子ダン(エディ・フィッシャー)は大の音楽好き。育児院から女店員をクビにしたので捨て子に来たとねじ込まれ、持ち前の親切心で問題の店員ポーリイを呼ぶが、彼女の美しさにクビを取り消す。が彼もポーリイを捨て子の母親と思い込んでいるのだ。家に戻って家主のデューガン夫人に怪訝な顔をされたポーリイは、いよいよ慌てて赤ん坊をテレビ出演中のダンに押しつけ、フレディと約束のダンス会場へ行く。すると、これも慌てたダンは、直ちにダンス会場へ乗り込むが、ロックンロールの波に巻込まれ、つまみ出される。しかしポーリイがアパートに帰ると、そこには赤ん坊を抱えてカンカンのダンが待っていた。遂にポーリイは赤ん坊を育てる破目になった。が彼女に惹かれるダンは赤ん坊をダシに度々アパートを訪れるようになる。すると今度はデューガン夫人が赤ん坊を2人の子と合点、何かと手伝うし、フレディも主任補佐に抜擢されるとポーリイとのコネのためと早合点、恋の押し売りをやめる。まさに赤ん坊は幸福のシンボルである。ポーリイは赤ん坊を本当に愛し始めた。ところが自分のヘマで平社員に戻されたフレディは逆恨みから赤ん坊の一件を老社長に投書する。息子が女遊びをしていると密告されて怒った社長は早速ダンを探すが、ポーリイと乳母車を押すダンを見て初孫ができたと一人合点、すぐにも赤ん坊を引き取ろうとする。赤ん坊を愛するポーリイは、誰にも取られまいと色々芝居を打つ。それもばれて遂に彼女は赤ん坊と身を隠そうとするが、マーリン親子に掴まる。ここにポーリイは涙ながらに真相を語った。ダンは素直にそれを信じ、2人は赤ん坊の両親となることを約束した。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第14回 ゴールデングローブ賞(1957年)

ノミネート

最優秀主演女優賞(コメディ/ミュージカル) デビー・レイノルズ
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