無警察地帯

劇場公開日:

解説

アメリカ東南部アラバマ州のフェニックス・シティを舞台とする セミ・ドキュメンタリー作品。クレーン・ウィルバーが集めた資料により彼とダン・メインワーリングが脚色し、「彼等は馬で西へ行く」のフィル・カールソンが監督、「戦斗機攻撃」のハリー・ニューマンが撮影、ハリー・サックマンが音楽をおのおの担当した。主演は「アスファルト・ジャングル」のジョン・マッキンタイアその他、リチャード・カイリー、キャスリン・グラント、エドワード・アンドリュースなどの新顔が並んでいる。「犯罪都市(1951)」のサム・ビスコフと「私はアメリカのスパイだった」のデイヴィッド・ダイアモンドが製作する1955年作品。

1955年製作/アメリカ
原題:The Phoenix City Story
配給:アライド・アーチスツ=映配
劇場公開日:1955年10月14日

ストーリー

アメリカ東南部、アラバマ州フェニックス市。賭博場やインチキ酒場が立ちならぶ14番街一帯の支配者はレット・タナー(エドワード・アンドリュース)で、彼の一味は市政にたずさわる人々や警察を買収して、天下御免の暴力にものをいわせている。市の将来を憂うるエドたち有力者の間には、何回か立ち消えになっていた粛正委員会結成運動が再燃し、町の長老で弁護士のアルバート(ジョン・マッキンタイア)に委員長として出場させようとするが、暴力を嫌う彼は近くドイツから帰ってくる息子夫婦一家と、静かな余生を送りたいと願っているので、その申し出に応じない。エドの息子フレッド(ビフ・マクガイア)は恋人エリー(キャスリン・グラント)がタナー一味の遊び場で働いているのが不満でならない。まもなくドイツで戦犯裁判の重任を果したアルバートの息子ジョン少佐(リチャード・カイリー)は妻メリー(レンカ・ピーターソン)や愛児と帰国した。彼は委員会の会合に集まった人々がタナー一味に迫害されているのを目撃するや、黒人掃除夫ゼーク(J・エドワーズ)と協力して主犯のクレム(ジョン・ラーチ)を叩きのめすのだった。ジョンが委員会の仕事に力を入れ出したと知って、タナーは暴力による妨害をはじめ、まず黒人少女やフレッドが殺された。アルバートは委員長に就任して、暴力への挑戦を決意するが、実力のない粛正委員会だけではタナー一味と戦えないと知り、州検事総長選挙に立候補した。そして一味の妨害を押し切って指名された日、無念にも凶弾に倒れた。ジョンは粛正を唱える人々の声を州知事に聞かせた。戒厳令下のフェニックス市へ武装軍隊が出動し、14番街から悪と暴力の温床が一掃された。かくてフェニックス市に春が訪れ、アメリカの模範的な小都市としてのスタートを切ったのである。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る