劇場公開日 2012年9月8日

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「物言わぬ眼差しが全てを訴えている」凍える牙 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0物言わぬ眼差しが全てを訴えている

2014年8月10日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

乃南アサの小説を韓国で映画化。
謎の人体発火焼死事件が発生、死体には犬か狼に噛まれたような跡も。中年刑事と新米女刑事が事件を追う。

日本でも2度ドラマ化。
天海祐希&大地康雄、木村佳乃&橋爪功のコンビで、それはそれで見てみたかった気もする。

どんな猟奇事件モノかと思ったら、猟奇度は控え目で、割と真っ当な犯罪捜査モノ。
事件の加害者、被害者、捜査側、それぞれの悲哀や葛藤を浮き彫りにした作風。
男尊女卑の警察社会は日本も韓国も同じ。
“チルプン”の眼差しが哀しい。

エンタメ・ミステリーとしては面白かったが、やはり韓国のこの手の作品は、ハードなバイオレンスが好きかなとつい思ってしまっていた。

ソン・ガンホはいつもながらの安定感。
イ・ナヨンは戸田恵梨香似の美人。

近大