劇場公開日 2013年7月27日

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「底なし沼」ペーパーボーイ 真夏の引力 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0底なし沼

2015年12月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

難しい

無益な毎日を送る青年が、ある死刑囚の冤罪を調査する為帰省した弁護士の兄の仕事を手伝う事に…。
社会派ミステリーと思ったら大間違い。
リー・ダニエルズが全米ベストセラー小説を映画化。オスカーノミネートの「プレシャス」と上質な感動作「大頭領の執事の涙」の間に手掛けた変態チックなサスペンス。

好き嫌いハッキリ分かれる事必至。
嫌いな人はとことん性に合わないが、好きな人はこの雰囲気、怪しい人間模様に酔いしれる。

1960年代の真夏のフロリダ。
ねっとりするような暑さ、拭っても拭っても体にまとわりつく汗、体臭の匂いまでもが画面から伝わってきそう。
見終わったらシャワーを浴びたくなる。

調査の過程で出会った死刑囚の婚約者。
そのエロさ!
童貞青年にとってはこれ以上ない毒。
すっかり魅了され、彼女の事ばかり。

事件の真相は…?
人種差別、エロス、愛憎、暑さと気だるさ…人間模様はさらにこんがらがり、皆底なし沼にハマっていく。

ザック・エフロンがアイドルのイメージを脱却。
マシュー・マコノヒーがただの真面目な弁護士だけだったら面白くない。変態的な隠し事アリ。

極めつけは、ニコール・キッドマン!
あのニコール・キッドマンがこんな役やるとは…!
エロ!ビッチ!
面会室でのジョン・キューザック(彼も怪演!)との×××は強烈過ぎる!

近大