劇場公開日 2012年4月7日

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「う~ん、機微に触れず」アーティスト xtc4241さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0う~ん、機微に触れず

2012年4月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

皆さん、こんにちは(いま4月18日pm4:40頃です)

アカデミー賞をとったんだから、すごくいいんだろうと期待感いっぱい
になりすぎたかもしれない。

確かに白黒映画という映像、特にサイレントという台詞なしのシチュ
エーションは普段と違った世界をつくっていた。
駆け出しの女優が目をかけられた元大スターに思い
をよせて、その復活を手助けするというのも古典的ストーリーも
悪くないような気がする。

でも、何故なんだろう。
僕が薄っぺらく感じてしまったのは。
例えばチャップリンの「街の灯」のように、虚構ではあってもそこに
確実に存在する本物感。それがなかったのです。

それは女優にも言えることだった。
若い端役だったぺピー・ミントが大スターになるのだけど、大スターに
なったときのオーラが見えないのです。スターになるには、単に演技が
うまい下手という以外にいろんなものが覆いかぶさってくる。
それをどのように消化していくのか、役者として輝かせるか。
それが表情やしぐさひとつひとつに出てくるのだと思う。
そんな意味でぺピーは端役だったころとちっともかわらないのです。
その意味で大いに不満が残ったのでした。
まあ、アカデミー賞なんだからね。

すこし辛口なレビューだったかな。

xtc4241