面白かった。
英国病、と言う言葉を思い出した。サッチャーはやはり稀有な行動力、実行力のあった政治家なのだろう。
ラストシーンが印象的。 
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気が強くて、
男社会の中にいても、
物怖じせず、
ガンガン主張をぶつけるマーガレット。
しかし、もともと強かったというのではなく、
強くならざるを得なかったのかも知れない。
物語の割と最初の方で、
「ティーカップを洗ったりするだけの人生なんて、耐えられない。」
そうはなりたくない、だから自分は世界を変える、
首相に立候補するんだ、と後の夫に訴えて、
そんな女でいいのか、というプロポーズに対する返答だったのだけれど、
その、耐えられない人生だといった行為のラストシーンが、
なんだか物凄く印象的だった。
夫を亡くし、夫が幸せだったのかどうかが気になり、
自分が耐えられないと思っていた行為こそが、
本当は幸せだったのではないか・・・と、
もしかしたら後悔してしまっていたのだろうか。
だけど、間違いなく世界を好転させたのも、
彼女だったのだろうと思う。
女性
英国の完全男社会で生き抜いた女性のお話。
長年に渡るにつれて、
当初の庶民的思考も変わりマーガレットはまだぺーぺーだった頃の
嫌味な政治へと変貌してしまう。
作品途中で「本当のことを言って」とあるが、これがまた女性らしい。
(良く男女の会話で女性が言いますね)
本当のことをするがゆえに、
自分にのしかかってくる物はとてつもなく重い。
最後彼女を慕っていた周りの者達の裏切りは、
「自分の立場」が安定していてほしいがゆえにとった
「本心の行動」なのだろう。
鉄の女
英国初の女性首相として皆からは「鉄の女」と言われる
そんな強い女の違う1面では夫を愛し続ける妻の顔
信念を貫いた女性の生き様 
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とても良かったです。
在任中の政策に対して賛否両論ある方ですが、間違いなく女性の社会進出に貢献した人物と言えるでしょう。現代の働く女性にも勇気を与えてくれる作品です。
亡くなったデニスとの対話がとても切なく、政治家としての信念を貫いた事で希薄にならざるをえなかった家族との関係、過去と葛藤するマーガレットの姿がなんとも言えず涙しました。
最後に1人洗い物をするマーガレットのシーンは、プロポーズされた時デニスに語った言葉と奇しくもマッチしてなんだか深いなと思いました。
●言葉が行動に。行動が習慣に。
信念を曲げない強い女性の物語。フォークランド紛争では、一歩も引かない対応。アメリカも大戦でハワイを捨てなかっただろうと。
「党を変えたきゃ党首に、国を変えたきゃ首相に。」この助言で覚悟する。
しかし、その立場でも苦悩と未達成感に苛(さいな)まされる。
「感情でなく、考えることが大事。考えが言葉に。言葉が行動に。行動が習慣に。習慣が人格に。人格が運命に。」父の言葉は素晴らしい。
物語は、栄光ある過去と認知症の現在が交錯しながら進むのだが、
ラストはこれまた尻切れトンボ。1シーン前を掘り下げたら泣ける物語になるのに。
サッチャーのもうひとつの顔が。 リアルのフォークランド戦争を時を知...
サッチャーのもうひとつの顔が。
リアルのフォークランド戦争を時を知っている身としては、いろいろと考えさせられた。
鉄ではなくなった女 
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晩年認知症を患った彼女の回顧録という形。
"One's life must matter, Denis...beyond all the cooking and the cleaning and the children, one's life must mean more than that. I cannot die washing up the teacup." と言ってプロポーズを受けた彼女ですが、ラストシーンはティーカップを洗っていたのが印象的でした。歴史に名を残す首相とは言え、家族を愛し孤独に涙する1人の英国女性、ってことなんでしょうか。
彼女の政治人生も、彼女と子供とのつながりも、描写が少々中途半端ですが、大まかな流れを描いたって感じです。
考えがいずれ運命になるっていう劇中の格言、あれはマザーテレサのものだと思っていましたが…
その他気になったセリフ
"It used to be about trying to do something; now it's about trying to be someone."
怯むことなく信念を貫いて実行に移してきた彼女らしさが出てました。
"I have done battle every single day of my life."
男階級社会で戦い続けた苦労が伝わりました。アメリカとの会談のシーン、母強し!圧巻でした。かつてイギリスもアメリカのお母さんでしたね。
サッチャーについて、他に描くべきことはいくらでもあるのでは
総合55点 ( ストーリー:40点|キャスト:75点|演出:55点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
英国病と言われた大英帝国の落日と経済の停滞・ビッグバンといわれた経済の大改革・労働争議・IRAの反政府活動との戦い・フォークランド紛争に加えて、閉鎖社会英国における初の女性首相としての険しい道のり等、彼女にまつわる話題は事欠かない。たくさんの困難にも負けずに大きな改革と前進を成し遂げたサッチャー首相を描く作品なので、そのような政治家としての半生を政治の裏側まで描くのかと期待していた。
しかし、具体的な問題や歴史的な事柄が明確に出てくるのではなく、サッチャーという家庭人や個人としての細かなことや人柄に焦点があたっていたし、それも抽象的な演出が多くてわかり辛い。しかもそれは政治家を引退してからのことが中心になるし、時代が頻繁に前後するし、幻想と現実を行き来するのも分り辛さに拍車をかける。細切れで政治問題も出てくるが、時代の大きなうねりを作り上げた政治家としての活躍が大きく取り上げられることがなく、せっかくの有名政治家なのにただの一人の人物としての描き方に終始している。どんな問題が出てきて、それに対してどのような対策をとったのか、どんな目標をもってその達成のために何をしたのか、そのようなことが殆ど出てこない。選挙に落ちた、選挙に勝った、爆破事件があった、そんな歴史的事実を途中途中に放り込んでくるだけで、彼女がそれにどう動いていったかを省いている。
メリル・ストリープの演技は良かったし、全体の質感は悪くない。でも映画一本使って描くことが、鉄の女と言われた彼女にも家庭があって歳をとってからは幻想や痴呆に悩まされていました、だけでは明らかに物足りない。監督が女性だから家庭生活に目がいったのかもしれないが、この偉大な政治家を取り上げるのならば、他に描くことはいくらでもあっただろう。
面白いし勉強になった
誰もが知っている鉄の女サッチャーだが、晩年、認知症を患っていたことを知る人は少ないのでは。晩年から過去を振り返る形で、首相として孤独な戦いを描いていく。フォークランド紛争、国営企業の民営化、人頭税なと、難しい決断を次々と行っていく。
新自由主義と呼ばれた政策には賛否両論あるが、一人の人間として、正しいと信じる道を貫いたのは素直に称賛できる。
悪くないかな
何回かに分けて見てしまったのであまりしっかり見れてないが、それでもメリルストリープの演技は光ってたように思える。特にめっちゃ楽しいって作品でもないけど見て損するってことはないかな。そこそこ話題作だったので、しっかり見なかったのが悔やまれる
びみょー
少しくらいかなー
なにかが足りない。
重たい内容なのにはなしにそこまで深みがない
ノンフィクションの限界なのか、もう少しなにか欲しかった
独立した女性
イギリス国の首相をやっていただけあって、
あんな戦える事がある人生は素晴らしいと思ったし、
将来そんな気丈なおばあちゃんになろうと思いました。
ファッションセンスも大好きです!
機があれば、またみたいです。
強さ、そして儚さ
映画として楽しめるかは微妙だけど色んなことを考えさせられる作品でした。サッチャーの意地と強さとプライド、そこに見え隠れする弱さがグッときます。
考えが言葉になり、言葉は行動に、行動は習慣に、
習慣が人格になり、人格は運命を形作る。
この言葉はとても印象に残っています。
老いゆくことと衰えないこと 
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予告全部見たらとても長かったです。飛ばすことをお勧めします。
賛否両論あるとは思いますが、どんなに素晴らしい人でも老いていくことには逆らえないことを表してるところがなんともリアルに思えました。いい映画だと思います。
男性社会の中に一人堂々と入っていき女性の社会進出の道を開き、老いゆくも、若かりし頃の野心と恋する心、そして自分の信念を忘れていないサッチャーに女性なら誰しも憧れることでしょう。
考えが言葉になり、言葉は行動に、行動は習慣に、
習慣が人格になり、人格は運命を形作る。
Watch your thoughts; they become words.
Watch your words; they become actions.
Watch your actions; they become habits.
Watch your habits; they become character.
Watch your character; it becomes your destiny.
この言葉がとても心に響きました。どんな気持ちでいるかではない、何を考え何をするかが大切だと教えてくれるそんな映画でした。
こんな風に描かれて、かわいそうだと思う・・・
メリルがアカデミー賞主演女優賞を撮った映画なので、ちょっとがっかり。まぁ、認知症演技もえらいとは思うが、サッチャー女史に功罪があったにしろ、何だかあんまりな内容。英雄的に描けとは言わないけど、もう少しまともな描き方があったのでは??? ボケばあさんの話にしちゃって、ひどくないか・・・ 認知症になったのは事実かもしれないけど、第一線に立って、がんばっていた時代もあった訳で、そこのあたりをきちんと描いてあげてもよかったのでは? 遺族もよく文句の一つも言わなかったなぁと思う。不思議・・・
うーん、予告が良かっただけに・・・
予告につられて借りて観たんですが、105分が結構長く感じました。
急いでいる感があって付いて行くので精一杯でした。見た後は少し疲れました。
予告編は凄く良く作られてますね、見所を全部見せちゃったような感じでした。
ん~・・・。
期待値が高かっただけに、なんとなく物足りない感じがしました。
やはり実話は、難しいですね。
テレビのCMなんかでは、結構面白そうに観えただけに残念です。
ドキュメンタリーと・・とらえて良いのかな(・Д・)ノ?
女史の遺族が出来上がりに不快感示したとか?
とりあえず・・
Mストリープすげぇな\(^o^)/
当時の英国事情の勉学は必須!
・・経済も勉強しとこうo(^_-)O
◇経済が低迷・・
◇IRAも激しく活動・・
◇冷戦
◇フォークランド紛争
↑・・舵取り大変だったろうな。・゜・(ノД`)・゜・。
リーダーの資質は二つ・・
◆お金を切らさない事と・・
◆決断/決める事!!!
英国語の美しい響きと、戦う女の末路。
ドキュメンタリーととらえるか?
ヒューマンドラマととらえるか?
あ・・
そうそう。
DVD開始時の予告編・・
25分は長過ぎだぞ(・Д・)ノ
プライドと愛に生きた一人の女性のお話
低評価が多いようですが私はすばらしい作品だと重います
英国初の女性首相としてさまざまな向かい風と戦い続けた強い女性の生き様が鮮明に描かれています
己の信念と国民への愛に突き動かされてどんな批判にも屈せず正しいことを正しいと信じ続けるということは美徳であると思いました
また、夫への一途な愛も切なく、また美しいと感じました
シンプルかつ繊細。よい作品だと思いますよ