「どうしても気が滅入ってしまう。」闇金ウシジマくん　みつまる。さんの映画レビュー（感想・評価）

１０日で５割と言う法外な金利で金を貸し付ける闇金融が舞台と言うのだから、漫画の世界もそれこそ種々様々だね。
今まで生きて来た人生で幸運にも闇金融のお世話にならなかった人には、まさに異次元の異質な世界を見せられているような感じがするかもしれない。
金に群がる魑魅魍魎とした怪しげな奴らは、ホラー映画の殺人鬼と同じぐらい怖そうだし。
でも、やはり皆も怖いもの見たさで見てしまうんだろうね、きっと。
ここには格差社会の底辺で蠢くクズみたいな人間しか出てこない。
主人公の丑嶋とて、決して正義のヒーローではなかった。
頭の中にあるのは貸した金を１円残らず回収することのみ。
今回は映画版と言う事で様々な危険人物が登場する。
その障害を丑嶋たちが如何に退けて危機を脱して行くのかが、一番の見どころとなっていました。
ただ当の本人はと言うと、そのほとんどが警察署内の留置場に拘束されていたもんで、自ら動くことは少なかったけど。
勧善懲悪モノではないものの、一応全てが丸く収まって、何だか胸がスカッとしました。