アンダーグラウンド(1995)のレビュー・感想・評価
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狂ったハイテンション
全編通してある種病的なまでのハイテンションが維持されることに驚愕し、各役が理性をかなぐり捨てたかのような演技に終始圧倒される。とくにナタリアはぶっ飛んでいてすごく魅力的。
小道具、舞台、仕掛けも詳細に作り込まれていて見ていて楽しい。
画からあふれるエネルギーがすごいこの感じは日本人にはないもの。悲劇さえも喜劇に変える得体の知れないパワーが漲っている。
ただ長いので気分によっては頭がパンクするかも。
これぞ映画!
この明るさはいったい何なんだ!
物語の縦軸は戦争と裏切りだというのに、重たい気分になんてさせてくれません。
人間というものは愚かしいものだけれど、それがどうした、音楽と酒があるだろう。
裏切られた? いいじゃないか。忘れることはないけれど許してやれよ。
人生は楽しむものなんだ。
映画史に刻まれる一大傑作
怒濤のユーゴ近代史を総括するミクロでマクロで悲惨で可笑しく、戦慄で驚愕でコミカルで歌と踊り、リアリズムを超えたリアリティとファンタジーを超えたファンタジー、超が付く現実、喧噪と狂乱、映画史に刻まれる20世紀末の一大傑作。
www.movieboo.org/archives/5265/underground
ハイテンションな音楽
シアターN渋谷 のアンコール上映にて試聴しました❕
作中、一貫して流れ続けるハイテンションな音楽…
三時間という尺を感じさせない作りでした。
人々はみんな狂気に包まれてたけど、後半になるにつれてマルコが苦しみを味わうのは興味深かった。
くよくよしていられない
90年代にレンタルビデオで見た際は長くてさっぱり戦争場面がなく、登場人物も見分けがしにくくてさっぱり把握できず、どんな話なのかも理解できなかった。
昨日映画館で再見したら、とても面白く素晴らしかった。第2次大戦、冷戦、現代を生き抜く登場人物、特に冷戦時代に地下で大戦が続いていると勘違いしているのが凄かった。
登場人物が、特にクロがエネルギッシュで魅力的だった。
悲惨な話なのだが、それでも現実は頑としてあるし、だからと言ってくよくよしていても仕方がない。生きていくよりどうしようもないのだから、明るく楽しくしていようという強い意志が感じられた。音楽が躁病的でやたらとパーティの場面が多かった。
動物がことあるごとに出てくるのは、人間たちのつまらない争いに全く関心のない存在という感じがしてよかった。
そうは言ってもやっぱり3時間は長くて、座席がよくなかったのでお尻が痛くなり、また冷戦時代のパーティの場面で少しうとうとしてしまったため、また10年後に見返したい。それもまた楽しみである。
世界一陽気な戦争映画か
カンヌを受賞した作品で、ユーゴ侵攻という
歴史背景の中でやみ社会に生きる人々の物語。
衝撃的なシーンと陽気だけど悲しいシーンの
連続なのだが、どのシーンも美しい。
一度観たら忘れられない衝撃作!
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