劇場公開日 2012年4月21日

「アニメである必要があったのか」ももへの手紙 うそつきかもめさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0アニメである必要があったのか

2024年4月12日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

アニメならではの表現や、デフォルメが弱く、とても写実的なビジュアルに終始した画面。
女の子が怖い顔を練習するシーンなど、とてもリアルで、いっそのこと実写で撮影したほうが良い作品になったのではないかとさえ思える。
アニメでやった理由は、制作陣がアニメという表現媒体を通じて世に出たからという一点のみだろう。アニメで表現を目指したことが、写実的な表現にこだわることであれば、アニメである必要性は薄い。
もののけを動かしたいから、アニメになったのか。
『テッド』『宇宙人ポール』などを見ても、このくらいのクリーチャーは実写化しても違和感なく表現できるだろうし、ジブリ作品との類似性についても否定できない。
『となりのトトロ』『千と千尋の神隠し』なくして、この作品が成立したのか疑問である。
アニメならではの、夢のある画面、ストーリーの飛躍、魅力あるキャラクターが欲しかった。非常に残念な出来栄えの作品だ。
声優陣の演技は、とても自然でいいと思う。

うそつきかもめ