ももへの手紙のレビュー・感想・評価
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アニメである必要があったのか
アニメならではの表現や、デフォルメが弱く、とても写実的なビジュアルに終始した画面。
女の子が怖い顔を練習するシーンなど、とてもリアルで、いっそのこと実写で撮影したほうが良い作品になったのではないかとさえ思える。
アニメでやった理由は、制作陣がアニメという表現媒体を通じて世に出たからという一点のみだろう。アニメで表現を目指したことが、写実的な表現にこだわることであれば、アニメである必要性は薄い。
もののけを動かしたいから、アニメになったのか。
『テッド』『宇宙人ポール』などを見ても、このくらいのクリーチャーは実写化しても違和感なく表現できるだろうし、ジブリ作品との類似性についても否定できない。
『となりのトトロ』『千と千尋の神隠し』なくして、この作品が成立したのか疑問である。
アニメならではの、夢のある画面、ストーリーの飛躍、魅力あるキャラクターが欲しかった。非常に残念な出来栄えの作品だ。
声優陣の演技は、とても自然でいいと思う。
書きかけの手紙
野菜などを盗んだり、いたずらばかりの妖怪たち。もちろんももにしか見えない妖怪で、最初は怖がっていた彼女も通行手形を脅迫材料にして、自分の言うことを聞かせようとする。実は見守り妖怪として“空”から派遣されてきた妖怪だった。
ノスタルジーを感じさせる作品ではあるが、ストーリーそのものには奥深さがないところが残念なところ。働き者だが喘息もちの母親いく子。クライマックスではいく子の発作が起こり、強い台風のため医者を呼ぶことができない状況下。妖怪たちが禁じ手を破り、嵐の中を走るももたちを助けるという展開だ。面白くない中でも、妖怪のイワ(西田敏行)、カワ(山寺宏一)の存在感が面白かった。
レモン羊羹たべたい
最後はうおおーってなるがそれ以外は淡々としていて良かった。イワ・カワ・マメの3体とモモの交流を描いた作品。良作。
空から雨粒が3滴、モモの頭に落ちる。
大中小3個の水滴はその後もモモのあとをずっとついてくる。普通の人間には見えないのだが、モモの頭に触れたとかいう理由でモモだけが見えてる(他にも見える奴いるけど)
3体は妖怪の姿をしているが天からの使いみたいなもの。悪い事をして落ちぶれたとかの理由で人間を見守る役目。人間の手助けはできないルールで見守り報告するだけ。
ももの両親の初デートがウィーン少年合唱団だったので、父を喜ばせようとサプライズでチケットとったが急な仕事でいけないことになり、喧嘩になる。
→父死ぬ→ももへ。とだけ書かれた手紙が残されていた。
いろいろ誤解があって母親と気まずくなる
→母死にそうになる。
→ご禁制を破り3妖怪が仲間を呼んで皆の力を結集してモモを精一杯助ける。→母助かる
ご禁制を破り最後にもうひと仕事。天国の父からの返信が届くというラスト。
これ以外は妖怪が食べモノ探して騒がしくするだけ。
妖怪は人間じゃないから。
舞台は瀬戸内の島らしい。元々あり得ない話ではあったのだが、医師を探しに台風の中を行くシーンは荒唐無稽過ぎたと思うのだが。まあ真似は出来まい。それ以外は島の人達や妖怪たちといる中で成長して逞しくなっていく主人公の女の子が爽やかでさえある。しかし妖怪はどうにも盗みのような悪さが治らずにいたし、教育的には微妙なアニメ映画であった。妖怪なら許されるのかというか、言ってもきかないのだが、そう思いきや、別れが来る。困らせたのも妖怪、助けに行ったのも、自己都合はあったにせよ、妖怪。私のほうがこの映画よりも合理的思考なんだか。だけどあの世と地続きというのか天続きというのかそんなファンタジー。だけど夫婦の愛と親子の愛。周囲の人達の愛。妖怪の仕業なんて妖怪が見えない立場にとっては信じるほうが難しい。それでも咎め続けないで、人間同士はヒューマニズムだった。
小6で父親を事故で突然亡くす。 しかも事故の前には喧嘩して仲直りを...
小6で父親を事故で突然亡くす。 しかも事故の前には喧嘩して仲直りをしていない。 相当辛いだろう。 夫を突然事故で亡くし、小6の娘を一人で育てていか なければならない。 娘が生まれてから一度も顔を出していない親戚を頼ら ざるを得ない。 相当辛いだろう。 その母子がなんとか頑張って気を張って乗り越えてい こうという話。 そこに妖怪がなんの意味があるのか? 騒動を起こすためだけにいた。 妖怪をもっと活かせなかったんだろうか? 展開が不味いし、母子の心情の掘り下げも浅い。 子供向け。
イライラしました
人間の絵と遠景の絵に全く魅力を感じることができず、終始イライラ・・・
声優も妖怪以外、合っているように感じることができません。
人物のアップで近景の背景画がない場面においては、とてもじゃないけどプロフェッショナルであるように感じることができませんでした。
ストーリーだけをみても、自分にとってほとんど感動できる内容ではなかったため、かなり辛い評価になっております。
ジブリの石景山遊楽園
物語の途中ここはポニョじゃないか? ここはトトロじゃないか?
とジブリ色濃厚の演出がどうしても気になる。
あとお母さんを助けるシーンがバッサリ抜かれているところが非常に残念!
搬送するシーンの次がもう回復したシーンって…
途中のギャグも非常につまらない。
最後のエンドロールで漸く泣けた…原由子の歌最高!
いまいち・・・
お父さんからの手紙のくだりと、妖怪たちの存在がどう融合するのか最後まで見えず、途中でつまらなくなって寝てしまった。
ストーリーの割に映画が長すぎて間延びしてしまった感があるのと、妖怪たちのキャラクターがストーリーにあまり融合してないような気もした。
登場人物のリアル
現代っ子ってこういう動きするよなぁ、というももの再現率がまずすごい。
大人たちや知らない子たちの前では、つんとして愛想もなく、都会っ子丸出しの人見知り。でも、いざ母親の前や一人になると、だだをこねたり、畳の上でずりずり立ち上がらず動こうとしたり、おなか出して扇風機で涼んだり…一挙一動がすごくリアルでにやにやしてしまった。
ももと妖怪たちの関係も良くできていて、決して友情が芽生える訳でも、大好きになるわけでもない。お互いが自分たちの利益、損得のためにあくまで動いていて、でもほんの少し情は沸いている。そういうストイックさがまた好感。妖怪たちとの別れのシーンも、決して感傷的になりすぎないのが良い。台風のシーンものすごく格好よかった。
また、ももと陽太の関係もにやにやさせられる。陽太のキャラクターも非常にリアルで、なれなれしくしてくるわけではなくて、でも仲間外れなんて考えも及ばない感じが、島で、周囲の人間に囲まれて関わって育ってきた子なんだなぁ、としみじみ感じさせる。早く結婚しちゃえよ。
大きな感動シーンや泣きどころ、というのはなくぼんやりしていても観れてしまうけれど、良い映画だった。
あとトマトがすっごくおいしそう。
じんわりストーリー、瀬戸内の島に癒される
設定や雰囲気はトトロに近いテイスト。
親子のおはなしにもじんわり…
へんてこな妖怪や森の精みたいなもの、へんてこりんな踊りなども見どころです。
声の出演もみんなしっくりで美山加恋ちゃんも子役のイメージしかなかったけどいい演技してました。彼女もいまや高校1年生らしいです。
全編にわたっての瀬戸内の島の風景と古いまちなみにも癒されました。
作画に気合いを感じる
作画は綺麗で楽しめました。しかし他に魅力を感じられたものはキャスティングくらいでしょうか。キャラクターと共感できる部分は貧しかったです。
かなり写実的な人物キャラクターデザインですが、この作品にはこれがベストであると思えません。中途半端にアニメチックなコメディ要素も組み込んでいるので置いていかれました。
最大の魅力である画の美しさを加点した上でこの評価を付けました。
娘を持つ親の気持ちが直球で伝わる作品
妖怪達が大暴れしすぎで、予想以上に賑やかな内容だったが、父と娘、母と娘の関係が上手く描かれている。妖怪役の西田敏行が存在感たっぷり。
トロッコで段々畑を疾走するシーンと、台風の中母親を助けるためにバイクで橋を渡って病院に向かうシーンが頭から離れない。
我が家のこどもたちは大好き
なんとも面白くて温かい映画です。
またその温かさも押しつけがましくないところがいい。
イワ、カワ、マメのどれも最高です。特に我が家ではマメが大人気!
また風景も綺麗で観終わった後に、瀬戸内の島を訪れたくなりました。
※お母さんの声、優香だったんですね。知らなかった。。。(もうお母さん役するようになったのか。)
脚本やプロデュースが未熟だが、作画と加恋ちゃん〜そして・・
〜そして〜
ナニヨリ!西田さんと山寺宏一さんが圧巻Σ( ̄。 ̄ノ)ノ!
素晴らし過ぎます!
それでなんとか最後まで見ることが出来ました。
◇俳優が声優する!のと・・
◇声優も俳優業の一部!てのは、改めて並べると、こんなに違うんだな?と痛感しました。
世に、様々なしがらみて有るけど・・
お母さん役や郵便局員や同級生役の方CVには、少しガッカリしました。
あと、
前半の恐ろしい位の退屈さ(´・Д・)」
確かに!プロットの為には長くても大切でもあの位のボリュームは必要だったんだろうけど、伝わらない上にただただ長いと言う悪循環!
これは〜
子供には退屈で、大人にも退屈。
まるで水戸の御老公ドラマ並みな年寄り向けの眠たい進行・・。
それが!それだけが!それが全てで!
この作品をこんなにしちゃったのかな?と。
いつも言いますが、せっかくの食材を、監督が腐らせちゃいましたとさ!的な?
残念無念!
☆評価は・・
TV無料OA基準で(*^^)v
DVD買う度 ◎
モ1回見たい度 ◆
おすすめ度 **
デートで見る度 ◇◇◇
マッドハウスとプロダクションIGて、やっぱ凄いんだな!と再認識!
何故か?日本のアニメを支える二社が想いかえされた。
がんばろう!ジャパニメーション♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪
話は良く練られているけど主人公の魅力がイマイチ
心ない言葉をぶつけて喧嘩別れしたまま
父を亡くなってしまった主人公・ももが
移り住むことになった瀬戸内の島で妖怪と出会う話。
この妖怪はももの家に住み着いて離れないのだけど
彼らを見ることができる(普通人間には見えない)ももが
妖怪に打ち解けて行く過程で、
徐々にその真意が明らかになっていきます。
彼らはなんのために現れたのか。
「あらすじ」としては、こんな感じですが
内容はとてもメッセージ性のあるもので
案の定と言うか、またしても私が泣き通しでした。
ネタバレするので詳しくは書きませんが
「んな訳ないだろう」的な細々としたことはこの際おいておいて
西田敏行さん演じる「イワ」、山寺宏一さん演じる「カワ」
そしてチョーさん演じる「マメ」妖怪が
風貌の恐ろしさとは対照的なコミカルさで
実に活き活きと描かれています。
ただ、逆にいうと
最も活き活きと描かれているのは妖怪で
主人公とか風景とかが、光の配し方とかが、
もひとつ魅力的に描かれていない様に感じます。
ジブリとかピクサーとかドリームワークスとかの
実写を凌ぐ超絶技巧に小慣れてしまったせいでしょうか。
特に、ももが山を駆け回って
息を呑むほどの素敵な場所に立った時など、
その「素敵」さが今ひとつ心の中に入り込んで来ないと言うか。
今回は非常に細かく舞台設定をしていて、その場所場所を
とても忠実に描いているのですが、真面目に描写するが故に
アニメならではの大胆な光のデフォルメや輝きなんかがなく
とても「素朴」な感じでとどまっています。
街並みの良さ等は、それでよく引き出ているのですが、
だからこそ、美しく表現したい部分は
もう少しデフォルメされてても良かったかな?
観ている人を気持ち的に
ぐいーーっと瀬戸内へ引きずりこんで欲しかった
と思うけど、あくまで私一個人としての感想。
「素朴さの表現」として、これはこれで良いのかもしれません。
いっそ実写版で見た方が
とびしま・しまなみ周辺、ももと周囲の人物をを美しく
活き活きと描けたのかもとか思いますが、
今回は「もののけ」を一番活き活きと描きたかったのかな?
…という気もし、
そう考えるとアニメが一番適切である様にも思います。
そして肝心の「話の構成」ですが
こちらは、昨今の「で?」的なジブリ作品より(←失礼)
数段上である気がしました。
小さなお子さんにも、とても分かりやすく、
たくさん笑え、たくさん泣ける作品かと思います。
それにしても瀬戸内…行きたいですね。
アニメより頂いたパンフレットの写真が綺麗で
だからこそ逆に「うわぁ、行ってみたい」って思えました。
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