劇場公開日 2012年4月21日

ももへの手紙のレビュー・感想・評価

全34件中、21~34件目を表示

3.5話は良く練られているけど主人公の魅力がイマイチ

2013年2月28日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

笑える

単純

心ない言葉をぶつけて喧嘩別れしたまま
父を亡くなってしまった主人公・ももが
移り住むことになった瀬戸内の島で妖怪と出会う話。

この妖怪はももの家に住み着いて離れないのだけど
彼らを見ることができる(普通人間には見えない)ももが
妖怪に打ち解けて行く過程で、
徐々にその真意が明らかになっていきます。

彼らはなんのために現れたのか。

「あらすじ」としては、こんな感じですが
内容はとてもメッセージ性のあるもので
案の定と言うか、またしても私が泣き通しでした。

ネタバレするので詳しくは書きませんが
「んな訳ないだろう」的な細々としたことはこの際おいておいて
西田敏行さん演じる「イワ」、山寺宏一さん演じる「カワ」
そしてチョーさん演じる「マメ」妖怪が
風貌の恐ろしさとは対照的なコミカルさで
実に活き活きと描かれています。

ただ、逆にいうと
最も活き活きと描かれているのは妖怪で
主人公とか風景とかが、光の配し方とかが、
もひとつ魅力的に描かれていない様に感じます。

ジブリとかピクサーとかドリームワークスとかの
実写を凌ぐ超絶技巧に小慣れてしまったせいでしょうか。

特に、ももが山を駆け回って
息を呑むほどの素敵な場所に立った時など、
その「素敵」さが今ひとつ心の中に入り込んで来ないと言うか。
今回は非常に細かく舞台設定をしていて、その場所場所を
とても忠実に描いているのですが、真面目に描写するが故に
アニメならではの大胆な光のデフォルメや輝きなんかがなく
とても「素朴」な感じでとどまっています。

街並みの良さ等は、それでよく引き出ているのですが、
だからこそ、美しく表現したい部分は
もう少しデフォルメされてても良かったかな?
観ている人を気持ち的に
ぐいーーっと瀬戸内へ引きずりこんで欲しかった

と思うけど、あくまで私一個人としての感想。

「素朴さの表現」として、これはこれで良いのかもしれません。

いっそ実写版で見た方が
とびしま・しまなみ周辺、ももと周囲の人物をを美しく
活き活きと描けたのかもとか思いますが、
今回は「もののけ」を一番活き活きと描きたかったのかな?
…という気もし、
そう考えるとアニメが一番適切である様にも思います。

そして肝心の「話の構成」ですが

こちらは、昨今の「で?」的なジブリ作品より(←失礼)
数段上である気がしました。

小さなお子さんにも、とても分かりやすく、
たくさん笑え、たくさん泣ける作品かと思います。

それにしても瀬戸内…行きたいですね。
アニメより頂いたパンフレットの写真が綺麗で
だからこそ逆に「うわぁ、行ってみたい」って思えました。

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覆面A子

4.0良質な日本的感動ファンタジー

2013年1月14日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

最近のアニメーション技術には驚かされるばかり
映像がとても美しく物語に引き込まれる
ほかのアニメ映画に埋もれてしまったか、二番煎じと捉えられやすい雰囲気と
宣伝力の無さでこんなに良質で日本のいいところを引き出せている作品なのに
残念 風景と雰囲気にほっこりして、展開に笑って、じーんときて見終わってあったかい気持ちになれるいい作品 大人のほうがみてよかったと思えると感じました

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bp

3.5こんな田舎がほしい

2012年5月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

突然の父の事故死で、東京のマンションを引き払って、ももと母は瀬戸内の島に引っ越します。そのふるさとの街並みが日本の田舎としてとてもよく描かれていて、光と風を感じて、こんなところに田舎がほしいなとおもわず思ってしまいました。
風景や街並みだけでなく、人物もよく描かれてます。映画を観終わって、街に出てみると実際に歩いてくる人がアニメのキャラクターかしらと思えたほど、リアルに描かれてました。暴風雨の中のももの着ている服が風でなびいているのなんかすごい。
宮崎駿さんのアニメと比べて色は地味ですが、落ち着いた色合いで、ほんわかさせます。
お父さんの亡くなった寂しさでつらい思いをしているももと、無理をして喘息を発症させてしまう母との、親娘の感情的ないさかいも描かれていて、おもわず胸をきゅんとさせます。
でも、空から降ってきた3つの雨粒が妖怪となって、ももの前に現われ、コミカルにもからんで物語が進行するあたりは、リアルな部分と反発して、ちょっとひっかかかりました。妖怪のキャラクターがもう少し違うとよかったのかもしれません。

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HITOMI

3.0少し子供っぽいが、大人が観ても良いかもね!

2012年5月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

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ryuu topiann

2.0残念

2012年5月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

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もここちゃん

4.0トトロ的な感じ

2012年5月7日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

幸せ

モモちゃんがお父さんの死を乗り越えて成長していく物語😌
妖怪達のキャラがよかった☺
幸せな気持ちになれる映画でした✨

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れに

4.5ささやかな成長暦。

2012年5月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

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ハチコ

4.0優しい気持ちになれる

2012年4月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

とてもわかりやすい内容だし、風景などの絵もきれいだった。もし自分に子供がいたら是非見せたいと思った。

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punini31

3.5ちょっと長いかも・・・

2012年4月16日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

単純

家族愛や絆をテーマにしたアニメですが、妖怪も登場して一風変わったテイストの作品になっていました。

小さな島や海などの光景に懐かしい美しさがいっぱいで、妖怪たちと共存しているところも魅力です。

ただ登場する妖怪たちがちょっと図々し過ぎ。
でも温かさと思いやりに溢れていて、特に物忘れの激しいマメはかわいらしく、意外とかしこいところを見せてくれたりするのもポイントです。

驚いたのは、優香さんのお母さんがものすごくナチュラルで上手だったこと。

妖怪たちの悪戯に裂く時間を、もう少し違う内容に変えても良かったかもなんて思ってしまいましたが、胸キュンの日本ならではの作品でした。

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ちゅうみぃ

3.5優香の演技に驚き!

2012年4月13日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

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ふぃあっと

4.0大人も楽しめるアニメ作品

2012年4月11日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

幸せ

試写会にて

物語としては、父の死により故郷の広島へ戻る母娘。
そして妖怪3人組との日々により、成長していく姿。

よくある最初は、無気力・都会に戻りたいモモなので、
なんか、よくあるストーリーって気にはなるのですが、
妖怪が姿を現してから、声優人もあって面白い。
そして最後には、ちょいホロリです。

個人的には、妖怪のマメがキモかわいい!
でも、やっぱり西田敏行は、声だけでも存在感スゴイ。

難しい内容では全くないし、
あったかくホッコリ、そして笑いもあり
大人も楽しめる作品になっていて、
思っていた以上によかったです。

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とく

4.5スタジオ○ブリの作品と比較するのは御法度!素晴らしいオリジナルのアニメーション!

2012年4月11日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

楽しい

幸せ

背景や人物描写が緻密で丁寧、画が繊細で綺麗。
前作「人狼」もそうだが、沖浦啓之監督の演出には唸るばかり!
原恵一、細田守に並んで、日本アニメ映画の素晴らしい才能!(急逝した今敏監督も)

前作のハードな内容から一転、古今東西、誰もが共感出来る家族愛の物語がハートフルに描かれる。
不器用な母と娘の姿に、感情移入する事必至!
瀬戸内海の小島の美しい風景が郷愁を誘う。

そこにスパイスとして、“妖怪”というファンタジーをプラス。
この愛すべき心優しい3人の妖怪のキャラクターが絶妙!

どこかで見た…とか、新鮮味が無いとか、そんな声がちらほら聞こえるが、全く気にならなかった。
家族愛、古き良きの日本、妖怪…シンプルな物語だからこそ、最後まで飽きずに見れ、笑えて泣けて、ずっと浸っていたくなった。

オリジナルのアニメ映画というのもポイント高い。

是非とも多くの人に見て貰いたい秀作!

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近大

5.0ずっと心に残って勇気を思い起こさせてくれる作品となることでしょう。

2012年4月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 誰でも口に出してはいいにくいけれど、大切な人に伝えたい言葉を持っているはず。でも伝えようとためらっていると、一度無常の風が吹けば、その大切な人は帰らぬ人となり、伝えようとした言葉は伝える機会を失って、後悔ばかり残り、自分を責め続けているひともいるかもしれません。本作に登場するももも、その一人だったのです。
 つまらないことで父親を罵倒してしまったもも。言い過ぎてしまって、ゴメンと謝ろうとした矢先に、父親は遭難してしまい死亡。ももは父親に詫びるチャンスを失ってしまったのです。
 その後、亡き父親の引き出しから、“ももへ”とだけ書かれた書きかけの便せんを見つけたももは、「ほんとうはなんて書きたかったの?」と天国に逝ってしまった父親の真意を求めて、自分を責める日々を過ごしていたのでした。

 一見妖怪ものに見える本作のメインは、父親を失った母親と娘が立ち直っていく姿を描く喪失もの。大切な想いを伝えたいというももの気持ちがひしひし観客に伝わってきて、泣けてきました。そして、明るく気丈に振る舞う母親のいく子も、実は無理をしていて、夫を失った悲しみを封印したことが、持病であるぜんそくをこじらせるほど精神的に追い込まれていたのです。そんないく子の隠された思いが明かされるところも胸を打ちます。 そして悲しいのは自分だけでない、母親も同じ気持ちだったのに、全然解っていなかった自分を反省するときのももの素直で優しくなったこころに、また泣かされました。

 ももは小学6年生。ちょうどこれから反抗期に入り、親離れしていく年頃になります。それに比べて、親の方は、いつまでも自分の子供という意識が強く、なかなか子離れできない人ばかりでしょう。そんな親子の意識のギャップが、本作のような伝えたくても伝えにくい言葉を生んでしまうのでしょう。“大切な想いを伝える”ために、愛するわが子へ、大好きなお父さん、お母さんへ、素直な気持ちで語り合うきっかけに本作はきっとなると思います。決して、先送りしてはいけません。なぜなら本作のように、人は明日まで生きて会話が続けられる保障などどこにもないからです。今という一瞬一瞬を大切に、後悔を貯め込まないで、伝えるべき言葉をリアルタイムで伝えたいものですね。

 作品の舞台は、尾道~今治間のしまなみ海道が開通する直前の、架空の島である汐島が舞台です。瀬戸内の都市で育ったものとして、本作で描かれている瀬戸内情緒は限りなく実際に近く、懐かしさがこみ上げてきました。方言の言い回し、ほんわかした島民の人情。そして瀬戸内を包む柔らかくて優しい光と風。そのどれもが慣れ親しんできた瀬戸内の記憶にピッタリとはまります。そして古い家並みが、妖怪登場の伏線となっていったのでした。

 本作でももに絡む“見守り組”と名乗る3匹の妖怪たちは、みんな人に対してフレンドリーで、優しく、愛嬌たっぷりでした。もののけ姫に登場する人間を敵視する妖怪たちとは大違い。妖怪といっても、実際は精霊界の住人なのでしょう。彼らの役割は、亡くなった人を天国へと誘い、故人の家族が悲しまぬよう見守ることでした。
 普段は、人間には姿を悟られずに見守るのが通例ですが、ちょっとした手違いでももだけには、彼らの姿が見られるようになったのでした。しかも弱みを握られて、掟を破る禁じられたことを何度もももに命じられてやらされてしまうのです。
 彼らが行った秘術のなかでもユーモラスで笑ったのが、天国へ紙の手紙を届ける儀式。この儀式のなかでお尻を付きだして踊る姿が可笑しかったです。
 大切な人と死別は、絶望感に包まれるのですが、本作のように目に見えない存在から見守られている。少なくとも小地蔵や仲間のお地蔵さんから、見守られているといういう
感覚は大切にされた方がいいと思います。本作の3匹をイメージすれば、きっと悲しみが和らいでいくことでしょう。
 妖怪たちを使って、天国に手紙を一応送ったからには、返事も期待したいところ。いつまでも、『ももへ』だけでは後味が悪くなります。ラストには、期待通りではないものののちょっとした奇蹟が起こりますので、ご注目を。

 映像は、シブリよりも緻密でリアル。登場人物の感情をきめ細やかに描きだしていました。後半の嵐の中のシーンは、一転して迫力満天のダイナミックな映像が映し出されます。病で苦しむいく子に何とか医者を探そうと、単車に乗せてもらい、荒らしに荒れ狂う未完のしまなみ海道を突き進むというもの。本作の一番のハイライトとなるこのシーンでは、『トトロ』の「ねこバス」よりも巨大な妖怪空間が登場します。ももが乗車した単車を包み込んで、荒らしから守るところが、とてもダイナミックなんですね。

 ラストでは、ももが仲間の学友たちに誘われるままに、橋から川へ勇気を振り絞ってダイブシーンが描かれます。島にやってきて、いろいろ体験し、気づきを得たももが一回り大きくなって、未来に羽ばたく決意をしたのだと思えました。見終わったとき、ただ良かったねというだけでなく、ずっと心に残って勇気を思い起こさせてくれる作品となることでしょう。

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流山の小地蔵

4.0大人にも観て欲しい

2012年4月2日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

幸せ

劇場でアニメを観るのは体が大人になってから初めてかも知れないくらいなんですが、これが良かった!豪華声優陣は勿論、沖浦監督の原案・脚本が良いのでしょう。
親子や子供だけではなく、大人にも観て欲しい作品です。アニメには疎いのですが、ロケ地?が素晴らしい。瀬戸内の島へ行きたくなりました。親子ものから受ける個人的な感情の揺れについては言及を控えます(笑)。

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dekatter