劇場公開日 2011年6月11日

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「心地よい映画」さや侍 虎鉄さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0心地よい映画

2011年6月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

 結論から言いますと、とても良い映画でした。
 「さや侍」を観るにあたって、主役の野見さんを知って観るのと観ないのとでは作品の見え方に差がある映画だと思います。どちらにしても、大変観る価値のある映画だと思います。私は後者なのですが大変楽しめました。笑い声を抑えるのに苦労した場面もあった反面、男として野見勘十郎に共感し考えさせられる面もありました。エンドロールで野見さんの名前が流れてきた時には目頭が熱くなりました(笑)
 物語の流れもちょうど良く、画の取り方・見せ方がとても好きでした。「さや侍」を観るスタンスとしては、松ちゃんが撮ったというのを頭から外して観ることをお勧めします。松ちゃんが撮ったとなると私もそうですが、笑いを期待しすぎます。もちろん、質の高い笑いが満載ですが、イメージとしては「時代劇を観に来て、その中に笑いがちらちらとある」という感じで観ると良いと思います。そもそも、素人の野見さんを主役に抜擢して時代劇を撮るという時点で笑えます(笑)
 頭を柔らかくして素直に観れば必ず良い映画だったと思えるでしょう。個人的には野見さんを全く知らない状態で「さや侍」を観てみたかったです。

虎鉄