奇人たちの晩餐会 USA

解説

フランシス・ベベール監督の仏映画「奇人たちの晩餐会」(98)を、スティーブ・カレル&ポール・ラッド主演でハリウッドリメイクしたコメディ。会社で出世コースを歩むティム(ラッド)はボスが毎月開催する風変わりな晩餐会に出席することになる。その晩餐会とは、出席者それぞれが奇人変人をひとりずつ連れてきて、その可笑しさを競い合うという悪趣味なものだった。ティムは誰を連れて行くか迷っていたところ、たまたま車で轢いてしまった中年男性バリー(カレル)を連れて行くことにするが……。監督は「ミート・ザ・ペアレンツ」シリーズのジェイ・ローチ。

2010年製作/114分/アメリカ
原題:Dinner for Schmucks

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映画レビュー

5.0実にたくさんの「自分」を持っている

2023年5月17日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

投資顧問会社で働くティムはひょんなことから千載一遇の昇進チャンスを得る。その条件とは、社長が開く晩餐会に奇人を連れて披露することだった。

アメリカンコメディの真骨頂であると同時に、実は結構、哲学的な示唆が盛り込まれている良作。

象徴的なのが、ティムと恋人のジュリーが口げんかをするシーン。「あなた、いつからそんな風になってしまったの?」とジュリーに問われティムはこう答える。

「君と居る時の自分と、君と居ない時の自分がいて、君と居ない時の自分であくどい事をやってるからこそ、君と居る時の素敵な自分を創り出すことができるんだ」

僕らは、ティムの言うとおり、実にたくさんの「自分」を持っている。それは多様化した社会の要請のひとつだと思うし、そうでなければ生きることはとても大変だ。

一方で、本作に登場する奇人たちは、ある意味で極めて一面的だ。相手が誰であろうと、状況がどんなであろうと、愚直なほど言行がブレない。

そこがたぶん奇人たる所以であると思うし、金融業界の勝ち組たちは、そんな一面性・不適合性を嘲笑するのだろうが、根源的に不幸なのは果たしてどちらなのだろうか。ただのコメディだけれども、とてもメタファに満ちた作品だった。

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えすけん

3.5スティーブカレルをこんなところで発見するとは

2021年7月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

2021年7月11日

Netflixを徘徊中に発見、視聴。
ハングオーバー感がすごいなとひしひしと伝わりました。

スティーブカレルは『マネーショート』で拝見した印象なので、ボケすぎてて笑いました笑
現実にいたらイライラが止まらないだろうなぁと、、、、
ハングオーバーもそうですけど、主人公優しすぎません?

ただ、それだけなら大した映画ではないですが、晩餐会でのバリーの演説は良かったです。
『夢追い人だ』というフレーズにグッと来ました。

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ちん

1.0ステファニー・ショスタク素敵

2020年3月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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KEI

3.0オリジナルが上

2019年7月25日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 ビートルズの「フール・オン・ザ・ヒル」がオープニング。いきなり解雇された男が会社を去っていくシーン。そんな光景を見ながらティム(ラッド)は昇進の機会を得る。

 オリジナルはちょいと忘れてしまったが、こんなハリウッド色の強い作品とは全く違っていたはず。個性派揃いの中で野生的なキーラン(ジャーメイン・クレメント)が良かった。あれなら女もイチコロ。犯されそうな匂いがぷんぷんなのだ。

 前半はかなり面白かったけど、後半になるにつれ、仕事よりもジュリー(ステファニー・ショスタク)が大切だ!となる展開に興味を欠いてしまった。

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kossy
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