ハーツ・アンド・マインズ ベトナム戦争の真実

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ハーツ・アンド・マインズ ベトナム戦争の真実

解説

第47回アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞受賞作。「地獄の黙示録」「ディア・ハンター」といったベトナム戦争映画に多大な影響を与えた言われるドキュメンタリー。エゴイスティックな政治家、元米兵、ベトナム難民など戦争を体験した様々な層の人間からの証言を積み重ね、無意味な戦争の真実を浮かび上がらせていく。監督は、アメリカのテレビ各局で数々のドキュメンタリーを手がけてきたピーター・デイビス。2010年に日本劇場公開。ベトナム戦争終結から40年となる15年、HDリマスター版でリバイバル。

1974年製作/112分/アメリカ
原題または英題:Hearts and Minds
配給:エデン
劇場公開日:2015年4月25日

その他の公開日:2010年6月19日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第47回 アカデミー賞(1975年)

受賞

長編ドキュメンタリー賞  
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映画レビュー

3.5とてもよかった

2018年7月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

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吉泉知彦

5.0●ザ・キング・オブ・ドキュメンタリー。

2016年7月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ザ・キング・オブ・ドキュメンタリー。膨大なインタビューと映像の数々。圧巻。
75年アカデミーの授賞式では、保守派のフランク・シナトラが「アカデミー賞に政治を持ち込むな」と抗議。シャーリー・マクレーンが「映画は真実を見つめて平和に貢献しなければならない」と即座に反論したというエピソードがある。

この映画がベトナム戦争終結を早めたとも。

ってことは戦争中に上映されたわけだ。この映画は。上映にも紆余曲折があったようだ。政治的報復を恐れて数々の配給会社が降り、ワーナーの配給が決まったものの、劇中のインタビューに出演した政府高官から出演シーン削除・上映差し止めの裁判を起こされたり。

ベトナム戦争は「自由な報道が許された最初で最後の戦争」だ。従軍したジャーナリストたちが戦場でインタビューする。製作者が主張するシーンは一切ない。だが、強いメッセージは観る者の骨の髄にまで衝撃を与える。
ナパーム弾、クラスター爆弾、枯れ葉剤散布、北爆。これらの凄まじさが映像で展開される。後にピュリッツァー賞を受賞した衝撃的なシーンも、写真ではなく映像で。
シューティング・ゲームのように村が爆撃される。実際、爆撃機に搭乗した兵士は喜々として爆弾を落としまくったという。これが戦争なのだ。そこには理性はない。想像力の欠如。

ドミノ理論。冷戦。政治家たちが激しく主導権争いを繰り返す。「東洋人の命は軽い」なんてことを平気でのたまう将軍も。

攻撃する側。憔悴しきった兵士たち。次々と仲間が戦死していく。娼婦を貪る兵士。脱走兵。捕虜を解放された帰還兵の演説。そして戦争に無関心な一般米国民たち。

攻撃される側。牢屋で腐った魚しか食べさせてもらえなかった政治犯。ひどく殴られて戦後も頭痛が止まらない。石灰と水で体を焼かれる。目の前で家を焼かれるが何もできない。彼らは言う。
「なんの恨みがあって俺たちを攻撃するんだ。娘たちは死んだ。大統領に叩きつけてくれ」
「アメリカが何十年かけてもベトナムは征服できない」

武力では何も解決できない。
イラク戦争。9.11。ISIL。安保関連法案。学ばぬ人類。

爆撃機の多くは沖縄から飛び立っていったという。決して無関係ではない。想像力の欠如の恐ろしさ。この作品を見たら、真実がわかる。

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うり坊033

4.5ベトナム物では最高❗️

2016年4月4日
iPhoneアプリから投稿

これまでベトナム戦争の関連で 多くの書物やフィルムに接していたが、コレを観る機会は逸してきた...。
今回、戦争終結(サイゴン陥落)40年を記念して特別上映されるのを機に足を運んでみたが、その出来栄えと迫力に度肝を抜かれた。 特に印象的だったのは2つ。 第1は、米国政府高官や米軍幹部から漏れ出る ベトナム(と言うよりも アジア..)への抜き難くそして余りにも露骨な民族差別意識。 こういう意識が 戦争を長期化・泥沼化させた背景の一つだったのだろうと思わせる。 第2は、映画の終幕を飾ったシーンだが、米軍のベトナム撤退後に全米各地で盛んに挙行された「勝利記念式典」の模様。「ホントは敗退なんだろな..」と密かに意識しつつも ソレを認めるには米国人としての矜持が許さない、多くの米国人のそういう歪んだ正義感と優越感、大国意識が、敗退の事実を何とか少しでも覆い隠したい(誤魔化したい)政府の思惑と合致したのが、今となっては喜劇としか思えない 派手なパレードの数々... その模様をコメント無しで淡々と追うエンディング・シーンが強烈に焼きついた。
戦争関連ドキュメンタリーに関心のある方にも 必見の作品。 強く推薦したい。

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sanjoo_kusuriyachoo

4.0ベトナム戦争終結40年を記念して、1974年製作のドキュメンタリー...

2015年5月6日
iPhoneアプリから投稿

悲しい

ベトナム戦争終結40年を記念して、1974年製作のドキュメンタリー映画がリバイバル上映。
映像の力はすごい。よくこれだけ撮影出来たな、と有難く思う。
ベトナムの人々が受けた被害も凄いけど、兵士となって戦った人達って、別に狂気に苛まれた人でなく、むしろ優等生タイプの若者だったのが印象的。帰還後、自分達が如何に間違っていたかに気づくけど、爆撃機の上からでは人間も血も見えないし、ただ任務を果たすだけ。それはそうだろうけど、結局、その想像力の欠如が戦争に繋がるんだと思う。
帰還兵の苦しみは、つい最近アメリカン・スナイパーで観たとこ。東西冷戦が解決してもまたアルカイダ等次の標的を見つけては同じことを繰り返すアメリカって…あまり関わり合いにならない方が良いんじゃないの⁈

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ミーノ