劇場公開日 2011年9月23日

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「世界観には入り込める」プリースト Minaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5世界観には入り込める

2017年10月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

長い歴史の中で人間とヴァンパイアが戦争を続けて、まるで「進撃の巨人」よろしく防壁に囲まれた中で人々が生活をしているという設定だが、本作の世界観はなかなか魅力的である。
ストーリーは簡単で、小難しい事は一切無い。それでもプリーストらの不遇な境遇であったり、娘を拐われたことで奪還を誓う主人公らの姿など、ドラマ部分も意外としっかり作り込まれている。
最大のポイントは、何と言ってもヴァンパイアの襲撃シーンや、戦闘シーンがスタイリッシュな所だ。
ビジュアル面も良く、ニトロ搭載のバイクもマニア心をくすぐる様な仕上がりで思わずニヤリとしてしまう。列車での最終決戦というのもお洒落ではないか。この当たりなどは特に製作者らのセンスの良さを感じる所だ。
ラストも続編を匂わす形で終わるのだが、今現在特にその様な情報は出ていない。恐らくは製作されないと思われるが、近年はオリジナル作品よりもリメイクや続編といった作品の勢いがある為、可能性はゼロではないはずである。
引き込まれる世界観の割にはストーリーがありきたりで残念だったため、もっと上手くこの世界観を使って欲しい思いが残った。もし続編をやるとしたらその辺を発展させて欲しい限りである。

Mina