「愛情と多様性。」借りぐらしのアリエッティ しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
愛情と多様性。
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「金曜ロードSHOW!」で3回目の鑑賞。
原作は未読です。
世界にはいろんな人たちがいる―。陽気な人や陰気な人、強欲な人や無欲な人、健康な人や病弱な人、エトセトラエトセトラ…。あるいは人だけじゃなくて、猫もいるしカラスもいる。
多種多様な存在が溢れているからこそ、諍いが起きることもしばしばです…。例えば、本作で云うところのお手伝いのおばさんが、アリエッティたちを排斥しようとしたみたいに…。
では、価値観の異なる者同士が分かり合うことは出来ないのかと云うと、決してそうではないのだ、と思いました。アリエッティと翔の間に芽生えた友情、もしくは愛情がその証明だなぁ、と…。つまり俗っぽい言い方で、愛は世界を救う。
広い心を持って、相手と向き合うことが肝心…。アリエッティたちは“借り暮らし”をして生きている。しかしそれは私たちからすれば、単に泥棒でしかない。けれど譲り合う心を持てば、少々だったら分けることだって出来るはずではないか…? 小人たちが“借りたもの”は、私たちが失ったことに気づかないような、無くても別段困らないようなものばかり…。お手伝いのおばさんの心には、余裕が無かったと云うことかと…。相容れない、理解出来ないからと云って、全てを拒否してしまえば、思わぬしっぺ返しを食らうのが世の常…。広い心を持つことが、世界を変えることに繋がっていくのかもしれない…。
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